脱力

体調が良いほどハードにして、悪い時は軽くこなすのはまだ簡単なんだ。体調が良い時ほど力が入ってしまうから。じゃ体調悪くした方がいいってわけじゃないからな。これは俺もどうしても体調良い時ほど熱くなってしまいがちなんだよ。力の抜き方が空手には必要だが、素人さんはどうしても力で捩じ伏せることと勘違いしちゃうし、実際そんなことをする空手家が存在しているから。力を抜くなんて女子供出来る軟弱空手と笑うバカもいたよ。結果は青い顔して震えていたけどさ。それこそ崖っぷちに追いやられたり、相手と格闘している時にそれが出来るかだから、当然精神面が鍛えられてなかったら無理な話だからな。力を抜いた時本当の力が出ることに気がつかなきゃならないんだ。力があるのは良い事だけどな。それが理想的だなんて勝手な判断する道場生はたまにいる。技が洗練されていれば力は不必要になってくる。どうすれば力を抜いて本当の技から出る力を生むか?一番良いのは形をコツコツやる事しかないな。木刀を振ってみるのも良い方法だよ。ただしすぐ効果を期待しない方がいい。俺はこの事に気づいて実践するようになったのは年齢的には早い方だよ。ただ俺は好奇心が強くて、とことん技一つを追求して行ったからなんだけどな。アントニオ猪木氏は風車の理論と口にしていたけど、一流の技は筋肉量とは別物だよ。