少年部に空手体験生

今度小学1年生になる男の子と年中さんになる男の子兄弟が空手体験に来た。でもこの年齢にしてはしっかりしてるね。まじめに取り組む。二人とも取っ組み合いの闘いごっこをやってるから組手も頭を使っている。空手には向いているだろう。でも弟は途中泣いちゃってね。俺は「泣かない!立って続ける!」なんて普通の闘いごっこではありえない注意が飛んだもんだから切れちゃってね。そこでまた注意。昨日で3回目の体験だが、この時だけは俺を嫌がってたよ。でもすぐあきらめて稽古したよ。切り替えの早い子だ。組手も絶対に下がらない強さを持つ。でも稽古終わりには俺のこと嫌いじゃないだって(笑)。連れてきた父親もそこで安心したようだ。大分昔の話になるが、もっと稽古が厳しかった頃だ。4歳で泣きながら稽古に参加する。基本稽古なんか泣くだけで動きもしなかったんだよ。組手だけはなぜかしっかりしてるんだけどさ。3か月は泣きっぱなしだったな。でもこの子はうちで黒帯を取得したよ。小学4年には学校を締めちゃったくらいだ。ただ俺のように怖い師範と今どきの怒らない学校の先生。学校の先生は舐められちゃってたね。もちろんこうやって伸びるのは親御さんの協力が絶対的に必要だよ。今回来た兄弟もおそらくはちゃんとやってくれると思ったから厳しさを持って教えたんだけどな。兄貴のほうはもう入門前から道着のことを気にしてたよ。でも不安はあるみたいね。空手は遊びでもあくまで真剣な遊びだからさ。油断はできない。