普段空手で考えている事

極真空手などでは組手必勝法なんかを紹介したDVDなどが多く出ているけど、そういうことは俺は考えたこともない。ただ一撃の追求だ。効率のよさとかその点だね。なるべく力を使わない方法だとか相手に読みにくい突き蹴りの出し方とか、空手に求めるのはそこだけだな。必勝方法だなんて言ってもピンとこない。要は作戦みてぇなものだろ?そういうのは結局破られるのがオチだからさ。作戦と言っても、それってあれこれ考えて動くってことだよな。何も考えずに勝手に体が動くようじゃなきゃ技とは言わないんだよ。大会などで会場の外で相手がこう来たらこうするだとかああ攻めろとか指導している人がいるけど、人間はそんなに器用じゃない。そういった技も体にしみこませて、勝手に体がそういう風に動くようじゃなければいけないからな。良質転換だな。それには何度も何度も反復練習することだ。道場によっては確かにそういう目先の必勝法などを練習することしかしないかもしれない。純和会は作戦など考えない。そんな暇があったら体に空手をしみこませてその技の効力を上げていくことだけを練習する。だから俺は練習はナイハンチの形をもっぱらこなすだけだよ。やればやるほどオリンピックに出てくるような選手の空手とはかけ離れていくよ。あぁ、これが武道だなと感じる練習しかしない。