自力整体も実戦も基本は一緒

自力整体はやってみると分かると思うけど、普段どうしても力が入ってしまうものを脱力してみるもので、緩むことなんだよ。筋肉をつけて骨格周りを補強しようとするものと勘違いされるんだけどね。それだけ空手は力技だと思ってる人が多いってことなんだけどさ。そういう単純発想からは脱出して考えてほしいね。でも実戦はどう考えても違うでしょうと言いたくなるだろうけど同じです。それこそ力んだら技にならない。完全に脱力してこそ技にスピードが生まれるんだし、一瞬は無重力状態にまでなるものだよ。実戦だって興奮して赤鬼みてぇになりがちなものを落ち着かせて、リラックス状態にしなければ技にはならない。したがって暴力ごとのように感情的になればそれはもはや空手でもなんでもない。だから空手をやったら暴力的になるなんて表面しか見えてない人の意見はここで潰えることになる。こんなこと考えるやついるの?って思う人もいるだろうが、最近の時代はなんでもインスタント化されつつあるので、考え方もインスタント化した人が出てきているのです。尤もこういう人の方が暴力に走っちゃうものなんだけどね。自力整体も癒しだけど、実戦に活かすための練習も同様、癒しなんだよ。だから俺にとっては自力整体のカラテも本格武道とほとんど変わることはない。確かに若い人にとっては納得しにくいかもなぁ。形で強くなれるわけはないと考える節があるからね。案外大した練習もしたことのない空手十段を名乗ってるインチキ人間にもこれは理解できないものだ。十段なんて50年に一人出るか出ないかの逸材なんだしさ。健康空手なんて弱い空手家の商法だという単純な人間は多い。俺は最強だなんて言わないよ。最強とか言ってる人ほど井の中の蛙だっていう証拠だしな。ただ、空手の持つ身体操作はあらゆる武道の中でも最高峰だと思うよ。