道場をやめた少年部のひゅうが君

現在は中学生。あとになって「黒帯になるまで空手をやっておけばよかった」と言ってるらしい。中学になって野球部に入部したが、みんな怒られて泣いていても、ひゅうが君は怖くないらしい。師範の怖さに慣れたおかげで先生も怖くないらしい。母ちゃんの説教も怖くないとか。今までで師範が一番怖い。こういう精神面の強さは大したものだね。最近は父兄が覚悟できてないから、子供が怒られると親は一緒に子供と逃げ出す。子供に怒れないんだね。ひゅうが君がやっていたころはまだ道場に緊張感が満ちていた。ひゅうが君は途中から実力がぐんと伸び始め、茶帯までいったのでほぼほぼ黒帯に手は届いていた感じだ。あの子は生真面目だったから、当時やっていた空手以外のスポーツで、団体競技のメンバーということで責任感を感じて空手をやめたんだよ。空手は個人競技だからな。やめても後腐れは残らないと思ったんだろうね。でも、後から空手に未練が出てきちゃった。やっぱりやりきらないと残るわなぁ。入門して2~3か月で辞めちゃうなら未練なんか残ることもないだろうけどさ。まぁ空手は大人になってからでも遅くはないからな。俺は30年以上空手をやってるけど、もしやめたら未練どころじゃないぞ。ていうか生活そのものが空手だもん。空手をやめようなんて1ミリも思わないけどさ。