明るく楽しく厳しくもある少年部

俺はどうも怖く厳しくしちゃうことが多くてね。形、基本などは選抜クラスに出てるりお君とはやと君が教える形を取らせている。その辺俺は細かく厳しく指導する癖が取れなくてな。組手などはあまりうるさくないんだけどさ。初心者にも見馴染みやすいように考えている。まぁ、子供はサボるのが仕事だからめんどくさがって休みたい人も中には出てくるが、楽しさが分かってくるとそれが変わってきて、早く道場に行きたいとなってくる。たまに俺も少年部のだれかと組手をやる。ハッスルして掛かってくる子なんか面白いね。それを逆利用してこちらが極める。俺も練習になるけど、その子も油断しなくなるからな。その子にあったアドバイスもするようにしている。でも少年部はあくまで初心者も入りやすくなってるので、雰囲気は爽やかだ。にぎやかかもしれないな。たまに基本を俺が教えることがあるけど、そうなるとピンと空気が張り詰める。その辺はメリハリはしっかりしてる。選抜クラスは上級者クラスというべきかもしれないけど、基本がまだ固まっていないはやと君も出ている。俺が選んだ子だけが出席可能なクラスだ。武道は分かれば簡単なものだからさ。このクラスは練習の密度が濃いというより、種明かしするクラスだ。こうやると簡単だよみたいにね。種明かしなんて言うとインチキまがいと思うかもしれないが、手品と同じで種はあるけど練習は絶対的に必要になってくる代物だ。真面目に積み重ねだけではないんだよ。技術っていうのは必ず理にかなったものだから、その理を指導する。少年部はただきゃぴきゃぴ遊べるクラスと勘違いしてくる体験者、父兄もいるけどな。真剣な遊びととらえてほしい。