空手の威力

空手の威力は当然力から出るよ。でも筋肉の力とは異なる。空手力だな。言ってしまえば武道力というべきか。こういうのは案外子供の取っ組み合い、レスリンごっことか相撲などから生まれやすい。公園の遊具は有効活用できる。尤も今の子供はそんなことやらずにゲームばかりだろうからこういった専門的体力も生まれようがないか。俺もやるようにしているよ。取っ組み合いの相手はいないから、ただの腕立て伏せではなくやり方を変えたものとか、とにかく普段使わないような部位を鍛えるつもりで行う。そう考えればいくらでも鍛える方法は出てくるはずだ。重い石を使うのも方法だし、木刀もただ上下に振るのではなく、袈裟切りとか斬り上げなどもいいね。なるべく体幹部を使うよう意識する。荷重がかかってることに意識を置く。それに耐えうる身体を作る。こういった威力を養成すべく練習は武道の中では柔道が一番だろう。空手よりも早く身体を作れる。空手の優れている点は身体操作法、身体をうまく使うことにより、小さな力で大きな効果を出そうとする方法だろう。柔道は組討ちに優れているけど、それだけが柔道の魅力ではないと思っているよ。投げる事よりも投げられまいとする身体の踏ん張り方、そういった感覚を身に着けるべき。俺もバーベルトレーニングなどで筋肉をつけてもかえって体が重くなってしまい、身体が余計動きにくくなった苦い記憶がある。おまけに腰に大きな負担がかかっていることも知らずに、後にギックリ腰になってしまった。そこでようやっと本格武道に目覚めてきたんだけどな。でもそこから早くも13~4年たってしまった。その頃が一番元気でパワーがあったなぁ。今の方が練習は楽だし、心臓破りな練習方法じゃなくても本格武道は上達することが分かった。