後手じゃダメ

世の中を観てると国のやる事ってすべてが後手後手に回ってる気がする。震災にしても、一度大きな地震が来てから建物を耐震構造にしたりする。役所も学校もあわてて改装した感じだ。ストーカー防止法も死んだ人が出てきてからこの法律ができたんだよね。事が起きてからじゃ遅すぎだと思うんだよね。先手を打たなきゃ。そうすりゃ犠牲者も最小限で済むと思う。「空手に先手なし」という言葉があるけど、それはあくまで空手に私闘なしという意味で、実戦はすべて先手を取ることが目的だよ。居合も形上は後の先だけど、事を事前に防ぐ心こそが居合修業の目的になっているんだよ。先先の先をとるんだよ。そうすればことが起きる前に終わる。いちいちことが起きてから動く国のシステムはなんでなんだろうね。ただ面倒くさいからとしか考えられないけど。治療の世界は確かに患者さん自身が痛みがなきゃ来ないからそれは完璧には難しいんだけどさ。治療技術は先手だぞ。だから悪くなる前に改善されていくものもあるから、それこそ患者さんですら気が付かないっていうこともあるんだよ。事が起きてからでは治るものも治らないんだからさ。ナマズ地震が起こる前に気が付くだろう。そういったものは本来人間にも備わっているんだけどね。この世の中の社会構造は人間の力を忘れさせてしまう。そんな中正しい武道の練習は人間の本来の力を思い出させることが可能だ。