ハプニング

ハプニングと言ってもうちの不始末のせいじゃないよ。とある公的機関が理解してなかっただけでね。おかげで苦手とする書類をそろえなきゃならなくてね。すぐ終わったけど、ああ疲れた!年に一度は決算書類作成だの法人税支払いだのがあるから、それもでも普段はそんなこと考えたくもねぇンだけどな。法人なんてやるもんじゃねぇなぁ。練習だけやってればいいなら、それはすごくありがてぇ話だけどな。でも、自分の信じた道を貫くにはこの道は避けて通れないからな。道場生に練習つけて、治療をして、お金の計算をしての毎日だが、春になれば地獄の日が来る。それも1年間からすれば一瞬の話だけどさ。仮に来春、教室が増えるならそっちの計算はあちらでやってくれねぇかなぁ。全部こっちで管轄となるとストレスだ。現場で仕事で来てれば俺は満足だけど、事務関係はやりたくねぇ。法人と言ってもほぼほぼ個人経営だもん。一人何役やらなきゃならねぇンだよ。ちなみに裕子はNPO法人の経営に関しては全くタッチしてない。法人になる前はいろいろやってもらってたけど、裕子も元々向いてねぇンだよ。俺も大学卒だが、空手しかやってねぇし、頭の中にあるのは喧嘩必勝法だけだったからな。よくそれで卒業できたもんだのぅ。空手も大会で輝かしい経歴なんてねぇしな。それこそよく師範になれたもんだよ。考えてみればそのつど協力者が現れたんだよ。波乱の人生だけどどことなく運はいいのかもしれないなぁ。インドに必要な時、必要な段階に至った時、その人にあった人には必ず出会うなんてことわざがあるみたいだけど本当かも。ならば事務関係の助っ人出てきてくれよ。ぜいたくな話なのか。