形稽古の意味

よく形稽古をすることで組手に使えないから意味ないとか言う人間がいるんだけどね。形は主に自分と向き合うための稽古だ。自分を客観視出来ればいい。客観視出来ないなら少なくともウチの道場には向かないね。組手で使えないよ!組手は自分の思い通りに相手が攻撃してくるわけじゃないんだからさ。それにもう一つ、形は身体作りの意味もある。形稽古をすることで組手で一部分を形通りにこなしてしまうようなことはよくある。だから全く組手で使えないわけでもないんだ。でもそこを気にする必要はない。武道だからね。形は動く禅だといえる。それをいうなら空手がケンカに使えるか否かを言っているのと同じだ。俺の経験から言うと、空手がケンカに使えると思った頃にはケンカする気にもならなくなった時だなぁ。20年は必要だよ。言っておくけど習い始めからしばらくはケンカに弱くなるからな!ケンカははちゃめちゃが醍醐味。道場の教えに従ってその型にはめられるんだ。想像つくだろう。4〜5年続けていればかえって強くなるんだがな。それでも空手が使えるわけじゃないよ。それに通り魔に後ろからグサっと来られたらどうしようもないんだ。誰かがやられた時近くにいた自分ならどうするか、せいぜい心の拠り所位に考えるべきだなぁ。