約束組手、形

基本的な動きの確認をしたら次はこれだよな。純和会にも20の組手形があるが、こういうのを使えるとか使えないとか批判したがるくだらない先生は多い。「これは使えない。うちのは使えるよ」とはいうけど本当は使えないものがすべてだ。U-tubeなんかでもインチキだとかいう人が後を絶たないね。約束形なんか使える使えないじゃないからさ。それを言ったら使えないよ。あくまで敵と波長を合わせるための稽古法だよ。形にしてもいかにもある流派のように組手にありがちな動きを一人でやればそれが形みたいな嘘っぽいのまである。全て組手で使えるか否かで判断しちゃった結果だ。もしくは形の練習をしてこなかったおかげでどうやって技を伝えるか迷った結果、組手をそのまま形にしてしまった人もいる。プライド捨てて習うしかないだろうよ、それはさ。形だって使うためにあるんじゃないよ。実戦に必要な身体つくりだ。本場沖縄の先生はそう言ってるよ。かといってとんでもないのが実戦空手だとか言ってまかり通っちゃってる時代だからな。混迷する空手の世界、これを選ぶのはあくまで消費者、道場生次第だしな。俺は組手イコール実戦とは思ってない。組手が強くても喧嘩の強さとはまた別物だからな。俺は武道というものは闘って勝つためにあるのではなく、実戦に備えての準備がすべて。やるかやられるかの戦いなんて一生に一度あるかないかだろ。無門会の組手がそれに近かったというけど実際はそうではないよ。ハードだというだけの話でね。約束組手だって形だってそのまま使おうとしたら大けがだよ。いじめられた仕返しだぁなんて言って、こんな形一つ二つ順序覚えたからって使えるわけもない。その前に精神面を鍛えなきゃな。