ギックリ腰の患者さん

久しぶりだな、ギックリ腰を診るのは。ギックリ腰というのは靭帯性のと筋肉性の二つがあるんだけどね。筋肉性はそんなにひどくない場合が多くて、簡単な施術で痛みはとれちゃう。急性筋膜炎というんだけど、首に例えると寝違えだ。靭帯性は足首の捻挫と同じ感じだ。こっちの方が簡単では済まされない。といっても俺にとっては難しくない。自慢かもしれないけどさ。一番大変は肩こりだと思う。原因が分かりにくいからだ。ギックリ腰は原因がつかみやすいからね。原因が分かれば患者さん自身も気を付けることが出来よう。この患者さんは選挙カーで演説してて、肩こりが酷くなって、上体がゆがみ、上体の重みが腰に負担をかける結果になった。おもしろいねぇ。こんな原因もあるのかと思ったよ。俺は腰に関しては強くなったと自負できる。重いものを持つときは十分腰を落として持ち上げるようにするけど、俺はトラックの運送などで時間の関係でバンバン次々と運ぶからさ。そんなとき、下っ腹に力を込める事だけは気を付けるようにしている。これが出来ずに動くとたちまちギックリ腰になるからな。俺はこんな無茶な運び方をしても腰、背中がはってきたくらいで終わる。終わって運転すればもう休憩と同じだから張りもとれちゃう。でも次の日はちゃんと調整するぞ。常に万全な体調で仕事できる状態にするのも仕事の一つだからさ。