無くなっていく伝統医療

元々武道と医学は表裏一体のものだったんだよ。市役所の職員が「無関係では?」と聞いてきたことがあったけどね。戦争があったからおのずと医学も発展していったんだよ。武道の技は元はと言えば戦争の武器だからな。接骨院にもあったんだよ。昔は接骨だけじゃなく、整体もあったんじゃないかな。カイロプラクティックではないよ。カイロと整体は全くもって別物だ。だから整骨院なんて名乗るところもあるよね。だんだん西洋医学が台頭してきて、伝統医学を飲み込んでしまったんだよ。今は残念ながら接骨院は電気治療とかが主流だ。手技療法はない。だからこそ本当のカイロプラクティックのようなどこへ行っても痛みが取れないのが、嘘のように改善されるものがでてくるわけだ。でも今の日本はてっとり早さを求めたがるから時間のかかる技術習得はみんな逃げたがる。だからインチキなカイロプラクティックも出てくるし、接骨院がコンビニのように立ち並ぶのが現状だ。リラクゼーションのマッサージなんかは医学の手抜きバージョンだ。それを知らない人は腰痛をリラクゼーションサロンへ行って治そうとしてしまう。若い人はどうしてもそういうおしゃれなところへ流れていくよな。俺のやることは時代からすれば取り残されちゃうことばかりだな。だけど、分かる人には分かる。いつまでもインチキがのさばれるわけはないんだ。

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