感謝

一般部の大越君が巻き藁を作ってくれた。普段家の解体をやっているからね。物を作ることと壊すことはお手の物だ。さすが職人だ。要らない材料を集めて作ってくれた。全力で突いても大丈夫な出来だ。今までの巻き藁は固くてね。それを全力で突くのが当たり前になってたから普通のでは壊れちゃうと思う。そこで後ろに要らないミットを取り付けてクッションにした。音もうるさくなくていい。練習にも身が入るよ。最近道場生が去っていくことが多くて困っていたが、今いる道場生にはこれだけ熱心な生徒がいる。それに感謝だという事を思い知らされたよ。俺は口下手であまり感謝の言葉は口にできないけど、ここで言わせてもらおう。実際巻き藁を買おうと思ったら７万円はするからな。この巻き藁もはそのくらいの価値があると思ってるよ。でも、俺の突き方では７万円の巻き藁も壊しちゃうんじゃねぇかなぁ。柔らかいからさ。柳川昌弘先生は全力で突けなきゃ意味がないと言われた。そこで元からあった固いやつに思いっきり突くことばかりやってたからな。