一般部武道クラス

形はもちろんたくさん練習するが、面白いのは立ち合い稽古かな。組手形があってその後にやる。集中して早い反応力が求められるし、相手に対してどう入っていくかを考えさせられる。うまくいけば相手は自分に攻撃できなくなる。闘わずして勝つだな。決断を急ぐと墓穴を掘ることにつながってしまうからな。俺も時々決断を急いで失敗することもある。分かれば簡単な方法なんだけど、何か一つでも抜け落ちてたら何もできずに終わる。相手を打って勝つのではなく、勝って打つ技術だ。半ば勝っている状態にしておいて打つと言った方が分かりやすいか。格闘技練習のように息切れする、心臓破りのような練習はしない。むしろ精神面の安定性が必要になってくる。気持がいいよ、この練習は。合気道のように力を使わずにできる。合気道で女性が男性をポンポン投げ飛ばしてるシーンがあるけど、それは簡単にはいかないよ。野郎が本気で女性に掛かろうなんてなったら女性はひとたまりもないのは当たり前。実戦で使えるようになるにはガチンコの経験は最低限度必要になってくる。誰より強ければいいかなんて基準はない。子供を産んだ経験のある女性だと肝も据わってくるからな。そうなると本格的な強さも身につくと思う。まぁ、ただ形だけ練習しても楽しいことは楽しいだろう。それはそれで否定もしないけど、本当に護身術として使おうなんて考えるとあまりに危険だから最初に俺は言っておくよ。武道の技を本当に使えるのは20年とか30年やらずしてはありえない。最近インスタント思考というか、考えが甘い人が多いからね。これはうちに実際あった問い合わせだけど、息子がいじめられたから、その仕返しで護身術をというんだけど、いじめられる弱さを克服せずに武道の技なんてとんでもねぇ話だよ。

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