少年よ虎になれカラテ体験会

土曜日に体験会を行ってね。年長さんの体験と小学3年生、2年生の体験があった。案外元気な子っていうのは入門に至らないんだよね。とんでもねぇ口ばかりのような子も来ることがある。屁理屈っていうのかな。まぁ、母親自身も息子のやりたい放題に歯止めを掛けることが出来なくて困ってる感じの家族が多い。だから道場に連れてくるんだろうけどさ。俺は屁理屈ばかりで逃げ回ってるような子には厳しいぞ。いくら道場生じゃなくても雷を落とす。これが道場というものだからな。当然口ばかりの子は入門なんてしたくないだろうけどな。こうなると親次第だな。親が甘やかしてるのに気付いてる人は連れてくるだろうね。でもこういう口ばかり達者な子が変わっていく様を俺はずいぶん見てきたよ。途中で投げ出しちゃう子もいたが、立派に成長して道場を去っても俺とどこかで会ったら元気にあいさつしてくるんだよ。勉強に関しては本当に全滅でも精神面に関しては、「あぁ、師範になってよかったな」と思わせてくれる。今はパワハラだの騒がれる時代だけど、絶対的に人には怖い存在がいなくてはいけないと思うよ。もちろん怖いだけじゃだめだけどさ。その辺でよく見かけるけど、小さい子供が泣くのは分かるけど、父親ですら止められないんだよな。母親みてぇな慰め方は女性がやればいい。男らしくビシッと泣き止ませるくらいできなきゃさ。怖い人間はダメで優しい人間のみが許されるなんて子供は勘違いするからな。俺がガキの頃は親父は「うるせぇ!」で終わりだもんよ。何でもかんでもうるせぇの一言で積もり積もってくるんだよ。怒りがさ。そうやって大きくなってそろそろ仕返しできるかなと思った頃には親父も丸くなってるもんだ。俺の親父はちょっと違ったけどさ。市役所の下水道部長を人より2年も多く務めたっていう自負があったからね。