いじめ克服

道場に通う少年にしてもこういう課題を持つ子は多い。克服できた子もいるが、残念ながらいじめられるから空手をやめるなんてガッカリさせられることもある。俺もいじめは受けてきたぞ。誰も信じてくれないけどさ。中学の時な。でも今考えてみると、いじめを受けてよかったよ。いじめを受けなかったら、空手修行を一生やっていくなんて考えられなかったもんよ。空手をやるために必要な準備段階だったと思ってるよ。高校時代にはヤンキーが嫌がるようなヤンキーを一発パンチをくれて大騒ぎになったこともある。大学生くらいになって我がもの顔で歩くようになってな。人は道を開けてたよ。そんなころだ。無門会本部の指導員が嫌でな。空気悪くするもんだから、逆にいじめてやったよ。弱いものなんかいじめないぞ。カイロプラクティック治療の修行中も、いじめるやつはいた。「どうだ、俺のしごきは?」なんて言うから「あ、しごきのつもりだったんですか?先生しっかりしてくださいよ。舐められますよ」って逆にあおってやったよ。そんな奴に精神的に追い詰められるどころかヘラヘラしてたよ。お役所連中なんかは対応悪いときはずばずば言ってやるよ。だけど仕事をちゃんとやる人間はいじめない。天狗になってる人間が対象だ。空手は自分と向き合ういい機会を与えてくれる。揺るがない自分が出来上がる。いじめる人間が哀れに見えてくるよ。

ギックリ腰の患者さん

昨日予約があってね。最近はきてなかった人だが、うちの常連さんだ。月曜くらいから痛みがあって、昨日はとうとう歩けなくなってしまい、今日仕事を休んでうちに治療に来た。50分フルで全力で治療にあたり、痛みは1回で取れた。最後、右の仙腸関節に痛みが残り、ここで苦戦したんだけどな。最初はやっぱり右の仙腸関節が痛んだらしいよ。この部分がひどく固まってた。日本の整形外科の医者は「仙腸関節が痛むわけがない。仙腸関節は不動関節だからだ」と言い張るが、仙腸関節が動かない関節なら歪みになるわけないのであって、これをほおっておくと、歪みが腰椎にまで及ぶことが多い。医者とは見方が違うからな。ここまで悪戦苦闘することもしばらくなかったな。けど痛みが取れてほっとしたよ。よく耳にするのが腹筋と背筋を鍛えればいいってね。残念ながらこれは間違い。丹田部、下っ腹に力が入らなかったとき、ギックリ腰になるんだけどね。腹筋と背筋一緒に鍛えてない人が多い。空手だと一緒に鍛えることが可能なんだが。解剖学通りに人間の身体は動いてくれないんだよ。マシントレーニングの限界がここで出てくる。別々のエクササイズで鍛えちゃってる。後はそのあとのケアだ。筋肉が休まってないままだと丹田部が緊張しっぱなしで、いざというときに力が入らなかったりすることが多い。バーベルなどで鍛えてる人が腰に巻くベルトは丹田部を安定させるからね。コルセットも同様。ただし、コルセットなどをつけっぱなしで仕事してる人はやめたほうがいい。丹田部をかばう結果になるから、筋力が落ちてしまう。やっぱり普段からのケアが大切なんだよ。

伸びてきた選抜クラスの二人

少年部は少年部育成クラス、選抜クラスに分かれる。選抜の子は俺が選んで伸ばしていく。選抜の子も普段は育成クラスに混ざって稽古している。選抜クラスは月2回。育成クラスが始まる一時間前に稽古する。たった月2回と思うかもしれないがこれで十分。育成クラスはとにかく基本的な事を徹底して行う。選抜クラスは基本がわかってきて、精神的にもぶれない子を選ぶ。空手の上達方法は技から入っても上達は遅い。理屈から入ると上達が早い。要は種明かしだ。それにしても段階を経ていかなきゃ理解しにくいけどな。今、りゅうしん君とはやと君が選抜クラスで稽古している。ここ最近の稽古で理解してきたのか、二人は本当に伸びてきた。普段育成クラスを見学している父兄もびっくりして観ていたよ。あまり根性論で指導しても今の子は伸びないぞ。尤も根性がゼロでは話にならねぇが。治療も同じだ。目先のテクニックを覚えても意味がない。理論から入って技を習得するといい。俺の治療の腕がすごいとか言われたりするけど、他の治療家との違いはそこじゃないかな。治療だって種明かしすれば簡単なんだよ。俺は北斗の拳に出てくるトキじゃないぞ。患部に触れるだけで治るなんてな。空手も根性論で伸ばす時代は終わったよ。ただコツコツやる必要はあるけどさ。言っておくけど手っ取り早く勝つ方法なんて考えるなよ。最近の親はそんなことを考える人が多いからさ。そんな方法があるならこっちが知りてぇよ。

最近のドライバー

俺は二種免許持ってるけどね。だから言うわけじゃないが、二種免許を取るとき、一種のおさらいをするわけだ。俺もだいぶ運転の仕方を間違ってたね。その点行くと今のドライバーはほぼほぼの人間の運転は危ないといえる。交通法規なんか忘れちゃうのはしょうががないけど、一時停止すら守れてないし、左折するとき、右側に大きく膨れて左折する人がほとんどだろう。こういうのは思いっきり危ないことは二種免許を取るとき説明を受けたよ。もしかすると平常心を失ってるのかもしれない。何かに気を取られてるか、甘く見すぎてるかのどちらかだろう。今俺がやってるトラック運転のほうは会社が厳しくしているので、速度だの一時停止などには厳しくしている。でもおかげで焦らず気楽な運転ができていると思うよ。尤も二種免許を必要とする代行だのタクシー運転手だからと言って運転が上手とは限らないんだけどさ。これを読んでる人は明日は我が身と思って運転してほしいね。最近のドライバーは危なすぎだ。安全確認すらしない人が多いんだもん。空手の組手にしても熱くなったりしてはだめだからな。どんなに動いてでも心はニュートラルでいるようにするし、組手中は車運転と同じ、目の前の車ではなく、その先の車、遠くを見るようにするんだよ。ついでに言っておくと、相手の肩のあたりも観ておいて相手の呼吸も確認できる俺ように俺はしてるんだけどな。

今日は休み

やっぱり体は疲れてるもんだ。俺みてぇにストレスがない人間でも疲れだけはどうしようもない。郡山市逢瀬町多田野にある源田温泉に行ってきた。以前行ったことあったところだけど、しばらく行ってなかった。10年くらいか。久しぶりに行ったらリニューアルしててね。温泉の質も最高だった。俺は温泉に行ったらガンガン汗をかくことに集中する。結構短時間で汗をかいてね。何分くらいかな。もうこれ以上はいいっていうくらい入ったよ。疲れが取れたらすぐ稽古したくなるんだけどな。今日はどうするかな。一日横になってるのも悪くねぇな。でも全然体を動かさないのもよくないような気もする。ちょっと散歩してくるかな。また明日から道場稽古もあるしな。最近は少年部も大会が近くなってきて、みんなも燃えてきてるしな。こっちも一緒に燃えてくるから、そしてまた疲れてくる。そしたらまた温泉に行く。次はどこへ行こうか。

今一つ向上するには…

強さを捨てるのはいいんだけどさ。組手をまったくやらないわけにはいかないんだよね。道場生の中には組手を望む人もいるわけだしね。いろいろ向上する方法を考えたよ。結果、居合の稽古量を増やすことにしたよ。もともと居合は敵と波長を合わせて、敵も味方もなくなるという考えだからな。なかなか空手だけでは理解しにくいものだけどな。まずは精神面がそこまで達してないと無理な話だからさ。空手の稽古を今までより多くやってきて、時々居合の時間が無くなってしまったなんてことがよくあったからなぁ。その点時間を気にしつつ居合の稽古に傾きを置いてやっていこうと考えている。今日はまだやってないが、午前中に一般部の空手稽古があるから、終わってからじっくりの自分と向き合いつつ、時間も多めにやってみようと思ってる。そういえば以前、少年部の父兄から「居合をやってて人を斬りたくならないんですか?」と聞かれてね。無理もないよなぁ。刀、それも真剣が癒しだなんて、そんな風には素人さんには見えないもん。人斬り包丁だもん。居合の稽古中なんか、気迫が充満するからねぇ。強さを求めるなら修行、それ以上を求めるなら修養となる。どのくらい居合をやればいいかもだいたい想像がついてる。気迫、緊張感が充満してきた後はもっと気持ちが軽く感じてくるんだよ。その域まで行けることはたまにしかなかったが、時間的にまだ短いのかもしれない。今日昼頃の道場内は静寂に包まれているだろう。

最近感じてること

総合格闘技を指導はしているが、そろそろ自分の強さに関してどうでもいいじゃないけど、捨ててもいいんじゃないかなと思えてね。完全に武道に徹しようかって事だ。組手をやらないわけじゃない。自分の強さを無視して人を伸ばすことに集中しようかなって思う。帯状疱疹になって、安静にしていたら原因とかを考えてて、やっぱり体力が落ちてきたことは否定できない。居合も空手も元はと言えば武術だからな。人を仕留めることを全然追求しなくなったら終わりだろうよ。武道となれば武術をもとに自分との戦いにまで昇華したものだからさ。俺もあと2年で50だからなぁ。そろそろいい歳じゃねぇかってね。人対人の強さは極地はないからな。それだけではむなしい結果に終わる。そういうものを捨ててかかっても俺は俺であると思えてきたからさ。いや、もちろん空手の練習は毎日続けるよ。たまに聞かれるけど、週にどのくらい練習されてるんですかってね。武道は基本的に毎日だよ。もちろん仕事の都合もあるからやらない日もあるけど、全然考えない日はない。少しでも体を動かしてみたりはする。それは変えるつもりはないな。武道が本職だからな。