我が師匠

無門会の会長。とにかく強かった!力だけでもハンパない。俺も30から35歳くらいまでは自信があったけど、会長には逆立ちしたって敵わないのは分かっていた。独学で空手を練習してあれだけのものを作り上げた事は誰にも出来ない事だと思う。ただ世間知らずな一面があったし、思い込みが激しかったからねぇ。俺の事を気長で大人しくておばあちゃん子だって言い切るんだもん!話しても聞こうとしなくてな。そもそも俺の家におばあちゃんいなかったし、そんな奴がケンカ騒ぎなんか起こすわけねえじゃないか笑!その若い頃の荒れた俺を観て言うんだからさ。でも当時の空手には鋭いところを突いていたね。誰もやってないところを切り開こうとしていた。今のような情報化社会では会長に負けないくらいの人はいるのが分かったが。今の俺には空手を指導出来る人がいない。だから自分自身で空手を追求して行くしかないんだが、会長の影響からか自身で追求して行く自信が持てたね。