いつのまにか

空手の稽古は自分なりにやってはいた。だけど武道独特の緊張感を忘れていたよ。空手の稽古の後、居合の稽古をして更に自分に集中してみた。最初はやっぱり集中出来なくなってるんだよ。同じ形を何度も何度も繰り返していたらようやく研ぎ澄まされた心境を思い出してね。ここまでやると心が洗い流された気分で心地よくなる。仕事の間は空手しか出来ないけど、休みの日こそ、居合をやって集中力を高めないとな。武道に言い訳は通用しない。人のせいに出来る要素はゼロだ。癒しだな。空手って表面だけ見ると、闘ってナンボ、勝ち負け、ルールがあって当然。知らない人は力任せとまで言う人がいるからねぇ。俺のお袋も空手イコール力だと思ってたよ。居合を併せてやると力の抜き方が理解しやすいんだけどね。熱く興奮ものでもないしな。俺にとってはバックボーン、生き方だ。その心を忘れてはいけないよな。仕事はとにかく理性ばかり先行して本能を忘れてしまうからね。それだけ稽古は必要なんだよ。