真剣を振った時

練習不足だったり、精神的に乱れがあると刀を振った時に刀身がぶれるんだよ。これが何度やっても上手くいかなくてね。気が付けば40分以上経過してようやっとぶれずに振ることが出来るようになる。刀身がぶれたら斬れないからな。尤も人を観るつもりで練習しているわけじゃないが、冷静さが重要。侍は皆冷静だったのか。侍はよほどのことがない限り、刀を抜かなかったからな。むやみに抜く侍もいたかもしれない。でも、その時点でその侍は負けていたと思う。振ってると癒される。刀は自分の心の拠り所だってことが分かるよ。空手が筋力を使わない、体の力を抜く方法だってことに気が付いたのは居合をやるようになってからだ。振り返るとすべての武道に当てはまる。素人が見た目で「空手をやると暴力になる」なんて言う人が実際いるけど、力任せのイメージを払しょくしたいね。子供が言うならわかるけど、いい大人が言うんだからな。よっぽど表面的にしか物事を観れないんだろうが。刀もそうだったよ。とにかく力を抜く。「居合なんかやって、人を斬りたくならないか?」なんて武道に精通する茶道の先生ですらそんな質問をする人がいるくらいだからな。そんなにムラムラしないよ。むしろ武道は癒しだ。