形の重要性

これは分からない人も多いんだよなぁ。若い人ほど理解に苦しむ。若い人が空手を10年やったところで形の重要性なんかわからないもんだよ。純和会にいた指導員も形をこなすより、自由に動き回れる方法を選択しようとしていたよ。後は組手をたくさんこなしたりな。でもこれはいいようで悪い。形の練習は実戦に必要な身体つくり、いつの間にか得られる技、これも形をこなしているからだ。後実際歳をとってから気が付くけど、自分が組手が出来なくなってくるとどうやって指導するのってことになってくる。沖縄空手の先生は最低でも40年は空手をやっているような人ばかりだ。ちょっとばかり組手が強かったでは指導できるもんじゃない。尤も形の練習ほど退屈なものはないからな。少年部にはいつまでたっても形をダラダラやっているものもいる。組手になってハッスルしたところで何も身につかないんだよ。あくまで形は人に見せるためのものではない。ましてや大会などの勝ち負けとかはもはや形ではないと思っている。形は覚えると人によってこれまた意識の仕方、角度、みんな違ってくるもんだ。これは各々の個性であって良い悪いじゃない。純和会では今では大会の形の部には出場させていない。実戦に役立てるためのもので、あくまで形の練習じゃなく、形で練習するものだからだ。この集中力もまたいい練習だよ。