少年部育成クラス

今まで女子は自己流というか、自分の感情の赴くままに勝手な組手をしていた。まだ一人いるけどさ。でも女子はそれだけじゃなかったな。自分で考えて動いているのが分かる。うちの長女も自分で考えた動きが出ていた。まさかと思ったね。そこんとこ男子はないんだなぁ。さらに自分で考えて行動する。女子の中で捌き(純和会では合わせという)を使ってる子がいたよ。大事なんだけどなぁ。自己流では限界あるよ。俺だって今は自分の流儀だけどさ。それまではいろいろ勉強したし、今だって他の流派から学ぶことだってあるよ。自分なりに解釈できるけどさ。感情の赴くままではいつまでも進歩ない。ケンカじゃねぇか。と言っても俺にも人のこと言えたガラじゃねぇけどさ。高校時代に出た寸止めの大会では2発ばかりいいのをもらって逆上してな。反則負けになっちゃったよ。無門会の夏合宿中も突きをもらってて、「この野郎!」とばかりに追い掛け回してやったこともあるな。いまでも、油断してやられることあるよ。そこでスイッチが入っちゃって、秒殺しちゃったりするんだから進歩のねぇ奴だよな。技術的には変わったね。スイッチは入るけど、逆上はしないな。オット、言い訳か。男子でも今回伸びてきた子がいたな。伸びる子は素直だよ。難しく考える必要もない。俺が若いころは自分で考えて動くのが当たり前でな。分かりやすいようになんて配慮はなかったよ。でも自分で解けたときはうれしかったね。純和会の基本は初心者にも分かりやすいようにしてあるからな。うちの次女もやる気満々だよ。まだ技術っていう段階じゃないけど、突っ走っていくからな。やっぱり指導法を変えてみたのは正解だった。これでいいってわけじゃないけどさ。これからもまた指導法を変えることはあるだろうよ。