純和会の武道空手クラス

武道と言っても格闘技と混同しちゃう人がほとんどだろうね。武道の有段者でさえも混同しちゃってる人が多いからな。じゃぁ武道って何?と返ってくるだろう。武道は矛を止める道だ。だから闘わずして勝つのが目的になる。闘うことが目的ではなく、いざ闘わなきゃならない時の為に常々調整しておくのが練習だ。めったなことでは闘わない。サムライも刀はめったに抜くことはなかった。昭和のプロレスと同じ考えだね。うちでは主に形、組手形をやる。健康法ともいえるし、闘いの心の置き方、身体操作法を覚える。護身術にもなる。格闘技に生かすこともできる。慣れてくるとそれこそ明鏡止水。目をつぶってても相手が攻撃を仕掛けてくる瞬間が読めたりもする。いや、これはホントの話。信じられないだろうが紫帯に昇級したばかりの大越君も実感できてる事だ。最初は音で判断するしかないんだけど、音に頼らずとも分かるようになるもんだ。なんだろうなぁ。相手の気配なんだろうね。勿論まぐれじゃないぞ。でも、武道の技は全くの未経験者ではおそらく無理があるかもしれない。ケンカでも組手でもいい。ガチンコでぶつかり合った経験がないと習得は無理だろう。ガチンコの強さなんか気にする必要はない。精神的な問題だから。でも、この武道クラスの練習。総合格闘技の練習や、スポーツと比べたらはるかに楽な作業だ。少年部の選抜クラスもこの練習だ。大越君は最近体の調子もいいみたいだ。普段仕事で気を張ってるから、武道の練習は自分を取り戻すのにいい練習になってるようだ。