形がないと

日本の空手家には形を全然知らない人も多い。若いうちはそれでもまぁまだいいんだよ。組手もそれなりに強くてな。困るのは指導する立場になってからだな。組手も歳取ると出来ないからさ。そうなってからでは伝えられないんだよ。俺は無門会に所属していた時は教わらなかったよ。でも指導しているうちに限界が来るんだよ。俺自身も既に試合なんか出なかったから

さ。伝えるのに限界を感じて清心流の形を教わったんだ。それに清心流の形は古流だから実戦には活かしやすい。今の清心流はそんな形は全て無くしてしまった。残念に思う。俺は教わった形を実戦用に手直しして、基礎編、基本編、応用編、発展編と分けたけどな。じゃないと道場生が意味を理解出来ないから。でも形をやる意味を知らなきゃそれは出来ない。試合用の力強い見せ方上手な形はウチではやらない。今の全日本選手権を観ても力み過ぎだよ。