患者さんの前で辛い顔はできない

治療中。これは自分が腰痛だろうが、ギックリ腰だろうが患者さんの前では痛そうな顔は出来ない。裕子が今、ギックリ腰でまだ痛みがあるが、しっかりくぎを刺しておく。患者さんがこんなところに来たらかえって具合が悪くなるなんていうイメージは与えられない。俺も経験あるぜ。ギックリ腰の真っただ中に腰椎ヘルニアの患者さんを治療したことが。何ともない顔をするのが精いっぱいでね。冷や汗ダクダクだった。あのときはまだ暇の時期だったからよかったのかもしれない。いつか自分もギックリ腰になることは想像できていた。レントゲン写真を見て思った。過去に出場したボディビル選手権大会のしわ寄せとして無理がたたった。それ以降はとにかく腰痛にならないよう空手の稽古に工夫を凝らした。プロなら自分が具合が悪いとは言い訳できない。ならば、自分の体調を調整しておくのも仕事の一つだ。