俺が読書する理由

何かを読んでいるときの集中力。これが空手の組手と似ているような気がしてね。組手で落ち着いて静かに構えているときなんか何となく気持ちがいい。俺は組手中、いろんなことを企んだりしないからね。組手なんか相手のことを考えたりしないんだよ。自分と向き合ってるだけだ。読書にしたって本は生き物じゃないからさ、結局は自分と向き合ってる様なもんだ。自分に集中してるときに相手が攻撃してくると自然と対処しちゃう。まぁ、読書中には誰も構ってほしくないけどさ。座禅しているようなものかもしれない。その状態の方が反応力がアップするもんでね。だから組手も気持ちがいいよ。相手がどうのこうのにこだわってたら、人のせいにすることでしかなくなる。そんな組手は喧嘩と同じで胸くそ悪い。読書はあくまで自分の精神状態を静かにする手段だ。人をどうにかしてやろうなんて考えるやつは一度自分をどうにかしなさい。