とにかく調べた

和道流清心流の技術体系がすごく似ていてね。接点があったのか空手主要流派の系図を調べたりしたんだけどわからなくてね。でも、和道流開祖の大塚博紀先生と清心流の大元の神道自然流の小西康裕先生が空手の約束組手を共に創作したと書いてあってね。なるほどと思った。二人とも剣術、柔術をやっていた人間だからな。

でも、今は清心流にこの伝統は失われてる。あくまで現代空手に沿った形で発展する方を選んだわけだ。俺はこの伝統をよみがえらせるために清心流から独立して、純和会を設立したんだけどさ。これで道が開けてきたような気がする。

ん?総合格闘技とか自力整体法とかこの伝統と関係あるのかって?そのまま約束組手を伝えりゃ道場生が興味をそそるかっていったらないと思うよ。この伝統的な技術を俺が追求していって、総合格闘技とか少年部の大会にも、そして自力整体法にも役立てていくんだよ。その方が道場生も興味をそそる。現代の流れを全く無視して伝統だけを追ってもやっていけないのは俺も分かる。清心流の親方に原点に戻らなきゃいけないと俺が言った時、それではやっていけないと言ったが、それはやり方次第だよ。伝統とは先人の知恵だからさ。それを現代空手に生かすことは先人も喜ぶと思うよ。いや、それが先人たちの願いじゃないかな。