骨盤ダイエットに産後の歪み

以前、ものすごく流行ったよね。あんなに反響はすごいけど、今では全くと言っていいほど耳にもしなくなった。俺のところにはとにかく問い合わせが来たよ。いずれもインチキだよ。骨盤矯正すると痩せる？じゃぁ、痩せてる人を矯正すると餓死でもするの？と聞いてやったよ。何も答えられなくてね。楽して痩せようなんて日本人もどこまで堕落したの？普段から手抜き仕事が当たり前になってるからそんなバカげた発想が飛び交うんだよ。確かに姿勢が変わるからお腹がきゅっとなる。それでズボンのベルトがゆるくなったりはするみたいだね。体脂肪率は変わらないぞ。元々自分の不摂生で太ったなら金掛けて痩せようなんて甘い考えを起こすなって。俺のところに「私を痩せさせてください。私が審査します。」なんて言う女性も来た。ちょうど時間があったから「ちょうどいい。今ちょうど時間があるから空手の練習をみっちりやっていきましょう。矯正にもなるし、それこそ痩せるまで帰さないからね。」と言ったら逃げるように帰って行ったけどな。産後の歪み？これも素人なら考えがちだけど、それをあたかも本当にあるようなことを言って商売にしたバカがいるってことだ。産後、本当に骨盤が開いたままだったら立ったりできねぇし、恥骨なんて触れることもできねぇ程の激痛になるぞ。当然セックスもできねぇしな。それこそあんな場所から赤ん坊が生まれるわけで、当然しっかり開かないと生まれない。生まれればちゃんと戻ります。人体の不思議な点だね。歪みっていうのは悪い姿勢を指すのではなくて、悪い姿勢を保護するかのように筋肉や靭帯が硬縮してしまった状態をいうんだよ。仕事のストレスや偏食などによる栄養の欠陥などで起きる。俺たちはそれをフィクセイションと呼ぶ。そこで矯正しなきゃならない神経圧迫している椎骨をサブラクセイション。どのように歪んでいるか方向をリスティングという。専門用語ばかりで話が脱線しちゃったけど、歪みを簡単に考えるな。素人考えで処理しようとするとインチキ話に乗せられるぞ。