武道空手・居合・プロレス

それぞれ共通していることがあるんだよね。闘わないことを目的としているが、いざという時のために常に強さを磨いている点だ。本来の空手は闘うことが目的ではない。居合も人に斬られず人斬らずだ。プロレスも真剣勝負を見せるためのものではない。じゃぁ、弱くてもいいのかといえばそうではないよね。プロレスも練習はガチンコだ。いつトラブルがあるかもしれないからね。空手もむやみに闘ってはいけない。万が一のための護身だ。刀と同じ。抜かないところに価値があるわけだ。俺はこういうものに価値を見出してる。強そうに見せるんじゃなく、普段からただの親父として生きていて、てっとり早い強さの証明などせずにね。わかる人にだけ分かればいいと思ってるよ。うちの道場にもその点はき違えて考えてる人がいる。年配の人だからさ、その点、説明しても分からないんだよなぁ。聞く耳持たないもん。見た目本位ってやつだ。その人から見れば、俺は組手に勝つことばかりを24時間考えてる人間と思ってるんだもん。そんなせせこましい人間に見られるのはちょっと迷惑な話だね。若いうちは強さがすべてだと考えてはいたけどさ。それじゃぁ、ストレス人生だよ。俺にとっては武道こそ癒しだからね。

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最近の若者

俺の義兄の知り合いが姿勢が気になるからと、予約を入れてきた。でも、話を聞いたらそれによる痛みなどは全然ないという。俺は本人に直接言ってみた。いたみがないなら、カイロプラクティック施術を受けても、こんなもんかとなってしまう。だったら、自分の体は自分で治すゆるゆる骨コツ体操を勧めた。本人は微動だにせず、受け入れたよ。冗談で「若いんだから組手をやってもいいくらいだよ。」といっても、嫌な顔一つしないでいる。落ち着いてるねぇ。かえって40代の方がその点はっきりしているからね。義兄は組手なんて言ったら、冗談じゃないなんて言うけどな。この若者、大したもんだよ。この若者も接客業。おそらくはひどいお客などにも動じず仕事をこなしてるんだろうね。22歳。俺はこの歳ではこの歳で腹を据えることはできなかった。

油断

うちの育成クラスの道場生。先日、ディズニーランドへ行ってきたらしい。たまにそういう息抜きは大切なことだ。けど、それで空手の緊張感を忘れて、組手がいつものように動けない。俺は久々に雷を落としたね。罰として7人組手に変更。ようやく元の動きが復活した感じだ。稽古になったら遊びのことは忘れて、空手に没頭しなきゃならない。メリハリが大事だ。根性はある子だが、へこんだと思う。もちろん本人は言い訳なんかしないが、大人にはこういう時、注意を促す程度にする。でもそこで言い訳をする人がいる。大人と子供の違いだ。大人は変に気取る人がいるからね。言い訳した時点で、俺はもう相手にはしない。本人はちんたら稽古していることにも気づかない。おそらくその少年、次の稽古にはしっかりできてると思うよ。大人もやる気次第ではしっかり教えるよ。残念ながら無心が続かないんだよなぁ、大人は。少年のまま大人なったような人の方が良くやるし、続くんだよ。言い訳もない。そういう人の話は面白く、愉快だ。そういう人との付き合いは大事にしてるよ。

武道は勝った者が強い

格闘技は基本的に、強いものが勝つ。武道は強い者が勝つとは限らない。試合ルールなんてないんだからさ。ケンカの強い武道の素人が勝ってもおかしくない。後ろからナイフでぐさりとやられれば、空手家といえどもちょっとかわせないよ。ちょっとばかり組手に自信あるからなんて言うのが命取りになる。ボクシングのチャンピオンクラスが立ち上がる前にのしてしまうような人はその辺の飲み屋にいても別に驚くことじゃないよ。でもね、本当に強い奴は喧嘩なんてしないよ。俺も夜の繁華街なんて行こうとも思わないよ。かかわらないのが一番だからさ。じゃぁ、なんのために武道をやってるのかって?常に自分を追い込み、苦しい思いをすることで人間味が出てくる。そうすれば輪が広がる。人と戦うためじゃなく、人と仲良くするためだ。そのためには男は強くなければいけないと考えてる。強さを比べたいならルールを限定して競うしか方法はないからさ。規則の中で生き、縛られた人って、そこから解放されると、無法者になりやすい。武道は自分自ら自分を縛るんだ。武道家が無法者になるとすれば、修行が足りないね。

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姿勢が悪い

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そこで自分で意識して直そうとした人がうちの施術を受けにくる人の中にいたね。こうじゃなきゃならないとかいうことで、昼も夜も意識して、そういう姿勢を取っていたんだよ。これはこれでまた歪みなんだよね。常によい姿勢をなんてやってたら、北朝鮮の兵隊さんだ。これはこれで歪みとなる。そりゃそうだよ。拘束されちゃってるもん。人間は動物だ。ワンちゃんは時々体をぶるぶるって振るでしょ?伸びをしたりさ。あれは歪みを本能で取ってるんだよ。人間だって時々伸びをする。そう、ときどきエクササイズをやればいいのよ。特に仕事してりゃ歪みは生じる。拘束されるし、ストレスだ。ちょっと休憩のときこそチャンスだよね。まぁ、仕事中は歪みを取るほどはできないだろうが。それで慢性的に痛みがあるなら、気をつけなきゃならないよ。

お問合せ 郡山市小原田4-14-31 024-944-3211 純和会熊田まで

親子関係

道場に預ける父兄の協力も必要だ。何よりも子供を育てるのは親だからな。最初なんかは道場に行きたくないっていうこともあるしね。うちの娘も言ったよ。でも、やりたくないときに稽古した方が強くなると言ったらそれで納得しちゃったね。逆境をはねのけるんだもん、間違いないよ。ある程度したら突き放すことも必要だ。俺は稽古中、あまり構うことはしないんだよ。赤の他人と思わなければ、子供にも影響しちゃう。現にうちの娘は稽古中、俺を師範と呼ぶからね。習わせるにしても子供がそこになじまなければやらされる稽古になっちゃうからね。レスリング教室に次女を通わせてるけど、まずは俺が動いて楽しむ。そうしてやっとついてくるよ。みてると子供に自分の成し得なかったことを託す親もいるみたいだね。それはかわいそうだよ。そういう子は親がいなかったり、先生が見てないところで羽を伸ばすというか、ちんたらやってるもん。まぁ、俺は自分の信念で子供を育てているけど、その点は裕子に文句言われることもある。黙ってろ!で終わらすが。俺のやってることが絶対だなんて思ってもいないよ。ただ、自分の信念を曲げることはできない。子供にはそういう姿を背中で伝えるだけだ。

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道場生紹介(少年部育成クラス)

たくや君、小学1年生。先日の大会に初出場、1回戦は勝った。とにかく下がらない。ケンカのような組手をする。技は今一つだが、強い者に掛かっていく。とにかくやられても下がらない。聞いた話では、小学6年生にも食って掛かったらしい。6年生の方が冷静で丸く収めたらしい。学校でケンカもしているらしい。もちろん相手に何かされてのことだろうけどね。うちのりお君も同じ学校でよく目撃するとか。反面優しく、俺の長女の純帆の憧れ的存在だ。母ちゃんはのんびり主義で、人を決して悪く言わない。たくや君、父ちゃんにも食って掛かれるというから、将来有望だ。俺もこの子と組手をやってみたが、本当にいまどきの子には珍しい奴。いつかは俺にも堂々と意見を言える男になってほしいねぇ。もちろんその点俺は甘くないけどな。ハードルを低くしたりしないよ。