七五三

今日は長女の七五三で神社へお参りに行ってきた。着物を着飾るとき、純帆が別人とように見えたよ。臨もおまけで着飾った。思わず写真を何枚も撮っちゃってね。空手着姿もかわいいけど、和服姿もまたいいんだよこれが。それにしても大きくなるのも早いもんだ。来年は小学生だからな。俺にべったりしてることもあるけど、こんなこといつまで続くのかねぇ。いつまでも続けばいいけど、そのうち嫌がられるんだろうなぁ。臨は俺の布団で寝てるよ。それも純帆が俺から離れたら、臨も離れていくような気がする。

技よりも意地

今の時代にこんなことやるやつはいないだろうなぁ。俺は若いころ、ある人にだけは負けたくなくて、その人は上段蹴りを得意としていた。ただ、腕でガードするのは簡単だ。俺はそいつが気に食わなくてね、上段蹴りをわざと浴びて何事もなかったように組手をつづけたことがあった。相手はびっくりしていたが、俺はほんの少しだけ顔の位置をずらし、頭部で蹴りを受けたんだよ。じゃなきゃ倒れてるよ。師匠を前にして点数稼ぎする奴だからさ。おまけに俺は道場で注意ばかりされちゃうから、気に食わない気持ちわかるでしょ。ガードしちゃうより、相手の得意技を浴びて何ともない方が、相手は自信を喪失すると思ってな。その点今の時代は道場自体が平和そのものだからな。こんな意地を張るやつもいなくなったなぁ。いじめも普通にあったけど、道場は学校みてぇに問題になるなんてことはなかったよ。これから伸びそうな人を今のうちに潰しちゃおうなんてことはよくあった。道場内が喧嘩になることもよくあったよ。俺にもそういうつぶしは来たよ。でもなんで俺がこんな目に遭うかなんて当時は想像できなかったよ。最後までしのぐと、後でその人は謝ってきたよ。点数稼ぎしていた奴は謝りなんかしなかったな。俺とまったく性格が反対だ。俺のことは嫌いだったろうなぁ。今頃も上手く世渡りしてるんだろうね。俺は世渡りは下手だけど、最高の人生を歩んでるからそいつの事なんかすっかり忘れてたな。今テレビ放映中の「今日から俺は」を見ていて、ふと昔を思い出しちゃってね。今思うと、よく師範になれたもんだなぁ。

仮面ライダーはると

写真左がはると君。３歳に入門。最年少入門だった。練習は休まず来る。組手になると、本人は仮面ライダーになった気でいる。「おりゃぁ」「ぴしーっ」とか言いながら組手やるんだよ。俺は空手は真剣な遊びだと言ったからかなぁ。今までこんなやつはいなかったね。尤も「遊びじゃねぇンだぞ。真剣にやれ」なんて言うとやらされる空手になっちゃうからね。だから仮面ライダーごっこをやってても構わないけどな。ただ、この仮面ライダー、相手に打たれると泣くんだよ。泣く仮面ライダーは見たことねぇな。終わるとケロッとしちゃってるけどさ。組手で泣く思いしちゃうと、練習行きたくないとかいう子もいるけど、この子にはまだそういうのはないね。来月は大会にも出場する。母ちゃんは何かやらかさないか心配してるけどね。やらかせばいいのよ。根性が違うってもんだ。右は俺の次女。同じ保育所同士でいつも一緒に遊んでるみたいだ。

昨日は昇級審査があった。りお君が茶帯三級に合格。熱い戦いがみられた。ただ、この少年、とにかく容赦ない。この時は下の子が相手でも手加減はなかった。茶帯という事でいつにない緊張はあったみたいだ。帯に名前を刺繍するというから合格という事で自信になったようだ。今までうちの道場では色帯に刺繍する人はいなかった。

寝不足だったけど…

昨日は朝から深夜までタクシー乗務だった。午前中まで寝て、午後から総合格闘技の練習だ。スパーリングに入ったら一気に目が覚めちゃってばっちり動けたね。と言っても前日タクシーをやらない時よりはどことなく集中力にかけるけどさ。ばっちりだった。かえって道場生の渡辺さんが鼻血出したり、グランドの攻防ではガチになっちゃって、へたばっちゃったくらいだ。その後はゴッチ式トレーニング。俺は大丈夫だったけど、渡辺さんはいつもよりきつく感じたみたいで、「まだあるんですか？まだあるんですか？」なんて聞いてきてね。まぁ、師範の俺がへたばるわけにはいかないけど、渡辺さんも疲れがたまっていたのかもしれない。俺は拘束されてるわけじゃないからなぁ。基本的に自由に仕事してるんだもん。渡辺さんと比べたら動けなきゃいけないわな。と言っても俺はこれから少年部の選抜クラスと育成クラスがある。それが終わったら、夜の散歩に行くつもりだ。俺もハードだな。

俺の日課

夜、有酸素運動として散歩をするようにしている。これだけ運動してても中性脂肪が落ちなくてね。４０代に入ってからはホントに体脂肪率が落ちなくなってきた。例のゴッチ式トレーニングをすると結構落ちるが、毎日なんてやろうものなら疲労がたまってできなくなってしまう。そこで裕子にはパトロールと称して散歩を１時間ほどするようにしている。結構ふくらはぎがパンパンになってきちゃうんだけどね。大腿筋も張ってくることもある。その後ゆっくり入浴タイム。それで疲れは取れる。大体あぶくま川の周りを歩くんだけどね。人なんかほとんどいないから、ちょっと怖いかもしれない。ただ、夜一般部の練習があるときはやらない。それ以外はほぼ毎日やってるよ。一人で散歩してると自分の精神面が落ち着いてくるというか、気持ちの整理みたいなのができる。歩いてるとたまに人が通るんだけど、それが何か妙に怖くてね、襲ってくるんじゃねぇかなとか考えちゃうんだよ。下の娘は何も知らないからついてきたがるけど、ついてこようものなら一発で帰りたがるだろうなぁ。連れてなんか行かないよ、もちろん。

りお君とふうが君

りお君は入門してもう４年くらいたったな。茶帯の審査を受ける予定だ。この子はとにかくイエスマン。自分で考えてという事は一切ない。でも言われたことに関してはきっちりとこなしちゃう。俺、正直高度な技術まで教えちゃってるんだけどね。それでも簡単にこなせちゃうんだからすごいよ。とにかく従っちゃう。だから俺ふざけて「師範命令、死んでみ」と言ったら笑ってやがったけどな。

ふうが君はイエスマンと言えばイエスマンかもしれないが、りお君ほど徹底しているわけじゃない。自分なりに考えたりもする。６年生だが身長が低くてね、それさえなければ大会などでもいい成績を収めることが出来たはずだ。基本的なことは誰よりも呑み込みが早いかもしれない。りお君よりうまいね。でも組手になると不器用さ丸出しでね。その点、高度な技術を指導してもなかなかうまくいかない。今回も大会を控えている身だ。とにかくぶつかっていくしかないな。大会で活躍できないから駄目だというわけじゃないし、この子はリーダーシップをとって小さい子の面倒も見れる。俺が気付かなかった事とか、言ってないことを指導することもできちゃうからな。こういう事って、大人でもできない人は出来ないからねぇ。

今度はりお君もふうが君と一緒に選抜稽古に出る。二人とも自分らしさが出てきている。これからも頑張ってほしい。

男にとって女は

あくまで俺の考えだけどね。骨抜きにしちゃう女はアウトだ。仕事もする気失くしちゃうよ。そういう女は男を自分の思い通りに操ろうとする。そうなったら女じゃないね。ひっぱたいても別れた方がいい。いい女は多くを求めたりしない。そういう人が去っていくとメチャクチャさびしいものがあるけどな。追いかけて抱き着きたくなる衝動に駆られてさ。でも、追いかけたりしようとしないんだよ。悪いイメージが付く前に急に去っていくもんだからさ。俺の知ってる男性で結婚後浮気して仕事をしなくなった人がいる。そういう女なら辞めるべきだ。どうせ続かないよ。骨抜きにされてんだよ。気が付かない男も悪いよ。エッチのテクニックはいいかもしれないけどさ。あげまんじゃなきゃな。浮気するならそういう女を選べばいいのにな。無理な話か。なくすのは金だけじゃないぞ。男もその点気が付かないと痛い目に遭うよ。ていうか腹が立つね、そういう女は。女と思わないよ。