暑い中の道場稽古

梅雨に入っても全然雨が降らない。もうすでに猛暑日が続いている。そんな中、道場生は休まず来る。誰にも任せることはせずに、とにかく少年部も一般部も参加して稽古をつける。月曜の夜も暑い中、中学生相手に組手もやったし、一般部のスパーリングにも当然のごとく参加する。その他に自分の練習だ。練習は道場生よりも稽古するよ。道場生の先を行ってなければ先生とは呼ばないわけだから。今の空手と昔の空手では時代が違うから、考え方も違ってくる。今の空手と昔の空手ではまたスタイルも変わってくる。今の空手の大会に出ても俺なんかボコボコにされて何もできずに終わるだろうが、道場へ来たら指一本触れさせないくらいの気迫でやるよ。疲労をためておくわけにはいかないからな。健康的な生活が必ず要求される。でも、それは誰しも当たり前の事なのだ。空手師範だからではない。駅前に繰り出して飲みに行く暇なんかないよ、俺は。

墓参り

裕子のご先祖様の墓参りだ。最初に熊谷の裕子の叔母の住んでいる老人ホームに行って、おしゃべりタイム。午前中から外はめちゃくちゃ暑い。かといって中の冷房に当たっていると体が気持ちよくない。たまに外に出るんだけど、いつまでも入れないほど暑い。日本全国で一番暑くなるところだからな。午後は墓参りだ。川口市に行ってきた。こちらもとにかく暑い。裕子の母親の親が眠っているお墓だ。年１回は行ってるが、これからも川口に墓参りには行くだろう。大会で遠出をしてるんだ。そのくらいできなきゃ、罰当たりってもんだ。これは本当の話。去年は墓参り中に駐車禁止の張り紙が張られ罰金。今年は裕子が駐車場でつまずいて親指を負傷。墓参りに行って、こういう災難があるという事は行き方が足りないという話を聞いたことがある。単におっちょこちょいだと解釈しちゃうのが普通だが、これは連続して起きてるからね。ご先祖様はまだ信用していないと解釈するべきなんだって。でも、またご先祖様は来てほしいわけだから印象付けをする。ご先祖様が見放しちゃったらその人は何も起こらない。そういうこともあるらしい。にわかには信じがたい話だが、昔の人の方がそういう話をバカにしないよな。今はこういった事がが伝わってないからね。

総合格闘技クラスで…

今日、総合格闘技の練習で空手の形をやるのを変更、スパーリングと筋トレにしてみた。筋トレはカールゴッチ式のトレーニング。普段、トランプをめくって出た数だけメニューをこなすが、トランプ全部やると言ったら、道場生は「全部？マジっすか？」なんてびっくりしちゃってね。確かに俺も全部こなすことはできるが、それを持続するのが大変でね。今日は俺を入れて４人いるから、４人でトランプを引いていくことにした。道場生、きつそうだったなぁ。膝が痛くなってきたとか、股関節が痛いとか、悲鳴連続。でも、俺は全部こなすことはやっちゃえばなんてことない。このコンディショニングトレーニング、持久力養成なんだね。無理もない、３０代後半で体力は落ちてきている。高校生もいたが、高校生でもきつかったみてぇだな。でも、俺は４０代後半だぞ。もう少し頑張ろうな。カールゴッチ氏は６８歳でスクワットを２０００回こなしていたというからな。年齢重ねてもすごいトレーニングをこなしちゃうから、周りの現役レスラーもついていかないわけにはいかなかったらしい。

タクシー内での出来事

とある飲み屋街で乗せたお客さん。なんか不機嫌でね。絡んでくるんだよ。終いには「俺は８３歳だぞ。この野郎。口のきき方知らねぇのか！」とか「俺は若いころボクシングやってたんだからな。表に出てみろ。この野郎。」とかいうんだよ。「表出ろ。ブッ飛ばしてやるから」ってまたもや言うもんだからさ、「お客さん、雨降ってますよ」って言ったら、「じゃぁやめとくか」だって。全然やる気になんかならないけど、立ってるだけでも負けはしないと思ったよ。かわいそうになっちゃって、とにかく穏便に済ませたくてね。警察に出すかとも思ったけど、何とか車を降りてくれたからよかったよかった。

こんな絡まれ方久しぶりだった。以前、札幌で弁護士さんが発狂して運転手に言いがかりをつけて運転席を蹴ったり壊したりなんていう事件があったでしょう。あれ以来、ドライブレコーダーがついてるのが分かって、お客さんもそんなにひどい人は出てこなくなったんだけどね。またほとぼりがさめると出てくるんだ、これが！バイトでやってるタクシーだが、俺の本職が分かった瞬間おとなしくなるもんなだけど、それは言わないでおきたいね。なるべくならさ。今回も言わなかった。

高齢者施設へボランティア訪問

郡山市の御前南にあるエスポワールへ空手体操の指導のためボランティア訪問した。去年にも一度行ったことがある場所で、今回は二度目。施設利用者が以前とだいぶ変わってしまったため、二度目をお願いしたとか。それでも去年来たことを覚えてる人もいてね。空手体操といっても空手の基本技を座ったままで一緒にやるだけでね。空手の技の解説を入れながらやると楽しいんだよ。盛り上がったね。終わってからもあるおじいちゃんなんかまだやってたもん。去年は高齢者施設への訪問は結構行ってきてる。行くところがなくなっちゃったんじゃないかっていうくらい行ったね。またオファがあればすぐ駆け付ける予定だ。

少年部育成クラスに願う事

いくらいい技術を教えても、それを使いこなせる子が育っても、大会に行くと通用しないことがある。勝つためならせこい手を使って勝とうとする子なんかうちにはいないからさ。そういう子と対戦するとどうしても困惑してしまう。もちろん困惑した方が負けなんだからそれはいい。その辺は道場では教えることが出来ないからなぁ。でも、せこい手なんて使うのは構わないけど、結局は痛い目に合うんだよね。そういうテクニック？ばかりで精神面は鍛えられてないからね。だから対処法としては気迫満点でケンカ殺法で行けば負けはしないよ。そういう子には。そうなると案外もろい。尤もケンカ殺法なんて使う子あまりいねぇなぁ。最近の子だからおっとりしてると言うか、いわゆる草食系だからなぁ、やっぱり負けて経験を積んでいくしかないんだよなぁ。喧嘩ばかりやっていた子も頑張ってはいるよ。まだまだ大会経験もないから技量はまだそんなに高くない。そういう子だったら多分ガンガン攻めていくんだろうが…。俺の長女の純帆は人がやってることなんて気にしないからね。流されずに自分の組手をこなすことはできる。でも、大会に出たいとは思ってないようだ。天は二物を与えずというやつだな。社会の縮図というものだ。どこにでもいるせこい奴。でも、こういうやつには負けてほしくないね。俺は願ってもやまない。先生がせこいと生徒もせこいのが集まる。先生がまっすぐだと生徒もまっすぐな子が集まる。純和会からはただ、勝ちさえすればいいなんて生徒を育てようとは思わないが、せこい奴には天罰は必ず落ちる。汗と涙の結晶ですよ。空手練習の成果っていうのは。

第２８回闘技空手道拳聖会館格闘王座決定戦

純和会熊田道場からは４名が参加。りお君が準優勝。その妹のみりちゃんも準優勝だった。りお君はのまれることが欠点だったけど、だいぶのまれなくなってきた。決勝で負けた理由はのまれたともいえる。少しずつ少しずつ精神面も伸びてきてるね。ゆずはちゃんが今回３位入賞だった。なかなか勝てなくてね。一度、決勝まで行ったことはあったけど、何故か試合は道場の元気さが今一つ出し切れないのかなぁ。なんとか入賞できてよかったよかった。

大会を観戦してて思ったけど、せこい手を使って勝とうとする選手もいた。うちにはいないけど、そこまでして勝つことにこだわるのか。うちの道場にはそういう子がいないから、そういう子と当たると当然苦戦を強いられる。まぁ、それは負けには変わらないけどね。社会の縮図だな。でもね、空手を続けていくと分かるが、そこで最後に笑ってるやつは姑息な手を使わず、コツコツ頑張ってきたやつだ。

うちの娘も観戦していた。次の大会出るかと聞いてみたが、首を横に振った。長女本人は俺に似て、人対人に興味を示さない所があるからな。自分との闘い。それが本当の武道だから、俺はそれ以上は言わなかったが、もう少し大会経験を積んでみてもいいとは思う。