なるほど、人が集まるわけだ!

これ、名前は伏せておくね。うちの父兄から聞いたんだけど、ある道場は600人から700人くらい生徒がいるらしい。なんでも低学年のうちに黒帯にまでなっちゃうんだもん。ただ、それですぐ辞めちゃうと聞いた。うちでは最短で初段を取得したのは小学3年の時に4年半かけてとった子がいた。ほとんど5年から6年はかかるね。最近は子供に苦労させたくないような道場を探す人多いのか、時代だねぇ。矢吹町にある道場なんか1年で指導者になれる、冷暖房完備だもん。うちの父兄はドン引きだったよ。確かに時代背景を無視するわけにもいかないね。かといって常識がずれた人に合わせることもないと思うよ。子供に少々苦労させることもしないとさ。かわいい子には旅をさせろというじゃないか。

うちも時代にもう少し乗った道場の在り方を裕子と話し合ったよ。まぁ、楽して黒帯をとれるなんて言うのはあり得ないがな。でも、誰でも空手ができるように工夫できる余地があると思ったよ。護身術クラスを設けるかなって。組手をやるクラスとは違ってね。今の時代、子供にそういうことを覚えてもらいたい親は多いはずだ。

ボランティアでデイサービス訪問

郡山市喜久田町にある老人デイサービスセンターえがおに空手指導に行ってきた。老人でもできる空手としてなので空手体操と言った方がいいか。技の説明をしながら約30分間みんなで体を動かして盛り上がった。その後、空手の形を披露した。普段のんびり静かに暮らしているご老人をどう盛り上げようか結構大変なんだよ。そんなことにマニュアルなんかねぇしな。スタッフの力も結構助けになるもので、スタッフに元気な方がいると盛り上がり方も違う。最後に一人のご老人に黙想している間何を考えているのか聞かれたね。人間なんて邪念雑念を持って生きてるんだもん。いろんなことを考えているよ。今日、飯何を食うかなぁとかさ。それではいけないと邪念雑念を振り払おうとすると、その行為が邪念雑念になる。いろいろ考えちゃうことを気にしないでいることが大切だと説明した。

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少年部の父兄とその友達のやりとり

友達「3年になるんだから、空手やらせてハクつけないとなぁ」父兄「ハク?」

友達「りお君くらいやってくれないと」父兄「できるの?」友達「あいつ、強いよ」

父兄「じゃぁ、熊田道場はいったら?」父兄「道場は他にもあるじゃん」

最近の大人のやり取りって、こんななの?父兄に聞いた話だけどさ。空手やってハクつくの?はなから強いなら空手やる必要もないしね。りお君も強くはなったけど、精神面とかまだまだ弱いところあるから頑張るわけだけど、そういう問題なくて空手やるんだ。尤もその子供は強がってばかりで嫌われてるらしいが。道場行っても浮いた存在になること間違いなしだと思うね。あえて熊田道場に入らないところがみそだね。本当はりお君に勝てないのではという不安があるもんな。そういうやつは。子供ががそんな考えならわかるが、大人が同レベルではねぇ…。りお君は空手をやってることで強がる要素はないもんなぁ。観てるとすぐ流されちゃう感じでさ。それがあいつの優しさだけど、大会ではそれが欠点になっちゃう。それでもめげずに頑張ってるぞ。頑張るしかない世界に入って、ハクつけようっていうんだからずれてる。最近、入門しても続かないのが多いけど、入ったら苦労するのは当たり前の世界というのが分からないんだろうか。

あぁ、俺、まだまだ…

まだまだ修行不足だね、俺も。毎朝欠かさず、神棚の水を変えて二礼二拍手。するはずが、水を変えた後、練習しちゃった。その後ハッと気が付き、二礼二拍手。もともとがあわてん坊な性格の為か。よく抜けるんだよ。道場に集まる生徒もなぜかこういうメンツが多い。類は友を呼ぶというのは本当なんだろう。

今日は居合の稽古。まだ一振り一振りが納得できない。特に最初のうちは乱れる。20分も稽古すれば集中力も変わってくる。その後は気持ちが静かになれて気持ちがいい。でも、やらないでいると知らず知らずのうちに怒りっぽくなったりするから、俺には手放せない稽古手段だ。

一昨日は道場を貸してくれている大家さんが治療室に来てくれた。施術中、「俺も借りる分際じゃなく、貸せるくらいの余裕がほしいなぁ」とつくづく思った。だから施術が終わったらすぐ、居合の稽古をしたよ。

若気の至り

大学時代、3人相手にトイレでケンカしてね。この3人は俺と付き合いがあった学生だ。「この程度の奴なら大丈夫」なんて思って、4発で倒してしまった。なぜ、俺をやろうとしたかは今も分からない。今度は体育館で7人を相手に大立ち周りだ。さっきの3人も含まれてる。トイレと違って広いから逃げてしまう。勝負はつかずだった。その後大学の教授に大目玉をくらった。俺は1人だ。7人がかりでケンカを売ってきたと言っても、ダメージはあっち側がひどい。タイマンもあったが、一番こたえたケンカがこの二つだ。3人相手にしたときは俺も油断して一発もらった。この痛み、衝撃は今でも覚えてる。その後は俺は友人を失くし、一人さびしく卒業した。強さばかりを求めてきた結果だ。虚しさばかりで、今まで空手をやってきた意味もなくなり、しばらくは練習する気も失せていた。その後しばらくして近所の子供が空手を教えてほしいと集まってきて、またやる気になって現在に至る。理由はどうあれ痛めつけたのは俺の方だ。またこの時は付き合いのあった友人だから後味悪かった。今は強さのみを追いかけることはない。あくまで自分のためだ。過去を振り返ってもあの乱闘だけは思い出したくもない。ただ、やらなきゃやられてたんだ。後悔は一切していないよ。その後ケンカもしたことはしたが、俺はぎりぎりまで避けようとした。それが弱いと勘違いした相手にも非がある。今でも引退した覚えもないよ。喧嘩に関してはね。でも、覚悟できちゃったら、不思議とケンカにはならないもんなんだなぁ。売ってきたやつがやる前に逃げていくよ。

体力の限界

若さが消えると当時に、組手で今まで難なく勝てていた相手にもボコボコにされちゃう。稽古にもついていけなくなって、空手をやめちゃう。またはそこから後進の指導にあたる。口だけで。こういう道場は多いね。若いころ在籍していた無門会も結局は年輩の人は離れていっちゃってたね。36歳くらいだったかな。高校生に何にも出来なくなってね。観ていた道場生はさびしかったって言ってた。でもね、空手には体力を使わずとも技としての効果を出す動きがある。純和会の形はそんな動きだ。一般の大会で見られる形とは見た目ではわからないが違う。だから、体力の限界が来て諦める必要はない。むしろそこからがスタートだ。ていうか、一流アスリートならそんな武道の動きも研究されている。なければそこまで到達できない世界だからだ。尤も達人と言われる人は高齢者には若い人を寄せ付けない強さがある。現実に今でもそんな方がいるじゃないか。諦める必要なんか全然ない。道場自体が若さあっての道場でしかないなら、変えた方がいいが。俺はそこからはほぼ独学だ。周りにはそういう空手を教えてくれる人はいなかったからね。清心流の形を研究して、体力を最小に抑えながら動けるようになった。その点、居合は相対的な強さは関係ないから、精神面から変わる。居合があったから今でも若い人には負けなくなったと言っても過言ではない。それがいわゆる脱力法だ。プロレスの神様カールゴッチの筋トレは突き詰めていくと、脱力法に通じる。疲れてどうしようもないとき、いかに最小の体力で動くかが意識せずともできるようになるからね。現実にこういうことで悩んでる方も諦めないでほしいねぇ。

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ギャンブル

よく聞かれるんだけど、俺は全くやらない。学生時代やってみたことはあるが、俺は向いていないと言った方がいいだろう。赤鬼みてぇに真っ赤な顔してカッカカッカしちゃうんだよ。多分、ギャンブル慣れしてる人が俺のそういう姿を見れば、ああ、こいつはやめた方がいいなって思うだろうね。ゲームセンターのコインゲームですでに変わっちゃうもん。武道家ではやる人はあまり聞かねぇな。「へぇ意外だね。勝負事だからやるのかと思ってた」なんて言う人がいたけど、勝ち負けなんか全然気にしてない俺にはそれが武道だと考えるから、??なんだけどね。あるとき2万円をパチンコですってきれいさっぱり辞めちゃったよ。宝くじは?今は全然と言っていいほどやらない。一度裕子と買って、10万円当てたことはあったけど、使い方が良くなかったか、いいことなかったね。それ以来買わなくなってしまった。当たったのはそれっきりだ。

その点タクシーは金のかからないギャンブルみてぇなもんかな。タクシー業界で化け物と言われる遠距離を忘れられなくて20年以上やってる人もいる。俺は神仏を自分なりに大事にしているから、最低限度は稼げてるような気はするが。尤も長距離をねらったりしないでコツコツやるのが一番でさ。狙ってばかりいる人よりは全然好成績だぞ。