居合

なかなか時間が取れなくてね。ついつい後回しにしちゃってるのが現状だ。思い立ってやるとこれが気持ちがいい。人間が出来てくるっていう人がいたけど、それはわかんねぇなぁ。裕子はあり得ねぇって言っちゃってるからな。空手の組手をやっているときの心境そのものだ。緊張感はあるけど、それにとらわれないでいるから集中力に波がない。組手をやってもなかなかこの心境にまで達するのは難しいけど、俺は居合をやっていたおかげで組手中の気持ちの置き方が分かったんだと思う。空手のための居合ならたまにやればいいけど、新たな発見があるかもしれない。居合を優先して練習していた時はとにかくモテた。何故かは知らないけどな。居合なんか空手と比べても人気はない。居合をやっていると聞いたところで「なにそれ?」だろう?でも普段の生活でも気持ちの置き方一つが違っていたのかもしれない。もう一度空手より優先してやってみようかな(笑)。女がほおっておかないかもな。居合の練習なんか15分から20分あれば十分だ。長々と集中は出来ないからな。でも、体調などはよくしておかないと油断して手を切ってしまうことがあるから、空手のようにちょっくらやってみるかっていうわけにはいかないけどな。でも居合の練習を増やしてみようか。何か発見できるかもしれない。空手も居合も自分との戦いだ。見た目の問題じゃない。特に居合なんか強そうには見えないからな。ただ真剣を扱うだけの作業だからさ。是非お勧めしたいと言ってもピンと来ないだろうなぁ。