活法

道場で使うものだが、プライベートでも使うこともあった。たまに鼻血が出て、その止血法があるので使う。後は組手稽古中にお腹を強打してそのままうずくまってしまうパターンがよくある。その時に活法を使うことで直ぐ立ち上がれるようになる。そのくらいかなぁ。プライベートでは、次女の臨がまだヨチヨチ歩きの頃、飴玉を飲み込んで呼吸が出来なくなってしまったことがあってね。その時ふと活法を思いついたんだけど、初めての試みだからすぐに裕子に救急車の手配をさせようとして、活法を試みたんだ。簡単に飴玉を吐き出せたから救急車は呼ぶ寸前で事なきを得たんだ。これらの方法は俺は全部自己流なんだよ。ただ治療家として身体のことを理解出来てたし、ウデには何より自信があるからね。道場を持つ人間ならみんな知っていなきゃならないものだが、今では出来る人も少ないはず。俺が若い頃無門会に所属していたが、会長には肩関節脱臼の整復をしてもらったし、たまたま腰痛だった時施術していただいた事がある。おそらくは全て自己流だろうけど、腰痛の施術はとにかく激痛で気絶しかけたもんなぁ。だけど後スッキリしたんだ。そのずっと後になって治療家になって振り返ってみると、会長の施術は的を得ているんだ。俺も今似たような施術はするが激痛ではないぞ!今時の道場では怪我人なんてほとんど出ないからね。活法もそりゃ廃れていくよな。必要性がゼロになることはないと思うけどな。