少年部最強決定戦

今までコロナで練習は一人週一回。人数を分けて稽古していたから少年部の中でトーナメント戦をやるなんて出来なかったんだ。それまでは週一回くらいは最強決定戦をやっていたんだ。久しぶりの再開。といっても小学一年生と三年生を当てても勝負は見えてきちゃうからね。そんな時はハンデをつけたりする。蹴りなしとか、少ない点で勝ちにさせちゃうとか、はたまた目隠ししたりもする。こうなると面白いもんで、優勝は幼児年長のあかし君となった。選抜組は別だが。もちろんハンデ戦なしの合法的な試合もあるが、とにかく大熱戦だったよ。また最強決定戦はやるつもりだよ。稽古も飽きさせない方法を取って楽しく稽古しないとダメ。これは一般部も同様だよ。元々空手の稽古なんて乾燥ワカメみてえで無味無臭なことばかりだったんだ。だから昔は辞める人はとにかく続出したんだよ。俺が若い頃は稽古は無味無臭どころがキツくてついていくのがやっとだったから飽きることはなかったな。次第に余裕が出てきた頃には稽古は楽しい毎日だった。ウデに自信がついてきた頃には外に出てウデ試ししたりな。今考えるととんでもないことだ。コッチから仕掛けたりはしなかったけどな。わざわざ肩をぶつけさせるように近づいて行ったりな。無鉄砲なバカな年代だった。