皮肉

この世の中、善意で活動したり仕事してる人ってとにかく体が痛い思いをしたり、金銭的につらくなったりするんだよね。これは神様が与えた試練だと思うしかない。後ろめたいことをしている人に限ってこういう試練はないものだ。いずれにせよドン底から這い上がるくらい苦労することにはなるよな。後ろめたいことなんていつかは暴露されて落ちていくんだもん。今まで苦労に苦労を重ねた人間だけは這い上がれる。這い上がり方を知ってるからな。腕のある治療家が儲かってなかったり、本格的な武道を追求すればするほど生徒が少なくなってみたりな。てっとり早さを求めていけば違うんだろうが、これで浮かばれるかと言えばそうではない。こういう人って自分に自信がないからコツコツやっていく人をいじめてみたりするわけだろう。だから皮肉でもなんでもねぇンだよ。他人を見てうらやましく思ったりしないわけでもないよ、俺だってさ。人の内面が分かってくると、ただ自分の試練を乗り越えるべく努力をするだけだってことに気づく。だから他人を傷つけようとする人間自体弱いわけで、傷つけて返そうとする必要もない。それに他人を傷つけている時点で、その本人も自分のやってることに気が付かなければ手遅れってことにつながるよな。今、人を観てるとそんな人がとにかく多い。世の中が狂ってきてるのは、自分と向き合う作業を忘れてるからだと思う。武道は自分を見直す作業だからみんなにとって必要な物なんだけどな。