タクシー明けは…

夜中タクシー乗務をやると、力が出ないね。元気も出ない感じだ。夜中気を張ってなきゃいけないからさ。明けでも少年部は頑張ってパワフルにいかなきゃならないしね。じゃなきゃ少年部が頑張らないからさ。こういうのは絶対的に指導者の空気とかが出るからね。そういうのに伝染しちゃうから気を付けなければいけない。今日は少年部の後は一般部大越君の練習だ。大越君は武道性の強い練習がしたいからちょうどいい。疲れが取れるよ。格闘技だと体調を調整できてる上でやらなきゃいけないからタクシー明けはきついんだよ。いずれにせよ自分の体調管理は空手をやるうえでは絶対的に必要なことだ。だいたい仕事でストレス抱えて気力体力が落ちていくんだからさ。それを充電する場は絶対必要だと思うよ。こういう事って若い人は考えねぇんだろうなぁ。その点うらやましいね。だけど人間ていうのは若さより老いていく人生の方が長い人生を歩むんだよな。プロレスの神様カールゴッチ氏の言う「歳を取ったら練習しなければいけない」と言うのは、あの人は何よりもコンディショントレーニングを重視していたからな。こういうところに出てくるのかもしれない。プロレスも突き詰めると武道性が出てくるのかもしれないね。考えてみれば藤原組長は「プロレスの試合はお互い相手を仕留めるような技を封印しておいてお互いにいい試合を作ることを目的にしている」という。常に練習で必殺技を磨いておくと言うのも武道と同じだよな。何があるかわからないからこその体調の調整であったりというのは夜な夜な飲み歩いてばかりの人間は気を付けた方がいいんじゃねぇかと思うよ。タクシーのお客は夜はほとんどそういう人だ。