りお君

正月明け、ゲームにはまりすぎてボーっとしてて俺に怒られたけど、そこから奮起したようだ。俺の教えたことと、今まで自分がやっていた組手の仕方を混ぜて組手をしたらいい感じに仕上がってきた。一つ注意すべきところは見つかってるが、それは次回教えるとして。まぁ技術レベルはアップしてきたが、今度の大会はどうなるかな。この子は教えたことはちゃんとできるけど、そうするとほかに教えたことを忘れちゃったりしちゃうからさ。頭で考えながらでは間に合わないからな。空手の技は動物の本能みたいなもんだから、体が勝手に動いちゃったとか気が付いたら勝っちゃったみたいなことがある。俺も組手中、自分で何をやったか覚えていないこともある。たまたま動画を撮っていて見たら掌底打ちを極めていたんだけど、組手の為に掌底を練習した覚えなんかないんだよ。純和会には掌底の形もあって、それはそれで練習していたけどな。まさか組手中に出てくるなんて思いもしなかったよ。無心だな。りお君もそこまでなってくれればいいんだけどな。俺が教えた技は純和会特有の捌き方だ。防御をしつつ攻撃を放つ。本当は黒帯取得後に指導することなんだがな。出来ると思ったからやらせちゃったんだよ。ガチンコを避ける方法だ。といってもガチンコができねぇ奴にはいつまでたってもできねぇゾ。武道の技とはそういうものだけど、りお君はこなしちゃうから怖いよ。チョットできないことがあっても練習してすぐにできるようになる。覚えも早いし努力もする。そこは俺にもない事だ。俺はあまり表舞台は向いてないし、覚えるのに時間がかかる。でもりお君、とっさの判断ができるようになって一人前だ。俺が教えたことをすべてと思わないことだ。そんな状況はすでに来ているんだが、どうしてもそうなると負けちゃうんだよなぁ。写真は左りお君。右が妹のみりちゃん。以前大会で入賞した時の写真だ。

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