武医同術

こんな言葉聴いたことないと言う人は多いだろうなぁ。ましてや武道は人を仕留めることで、医学は人を助けることだから別物だろうと言う人は多いだろう。俺もNPO法人空手道熊田道場からNPO法人純和会にするとき、事業内容に治療、健康分野も加えたとき、市役所の職員も「別物じゃないのか」と聞いてきたくらいだからな。武道は長くやってる人ならわかると思うが、闘わずして勝つ、相手を傷つけずに争いごとを終わらせる術だ。若い武道家だとこんなこと言っても分からないだろうが。治療も俺の先生は言ってたよ。「治療の極意は患者さんを施術しないことだ」とね。元々自分の体を悪くしたのは患者さん自身の生活習慣そのものだ。それを改善することが先決だもん。それができないからこそ、純和会では自力整体法も指導してるんだけどね。こういう事は若者じゃなくても理解できない人は多いよな。金さえ払えば完治するなんて思ってる人もいるわけだからさ。「自分の体は自分がよく知っている」とか「自分の体は所詮自分で治すもんだ」というセリフは昔から聞いていたけど、全くその通りだよ。

俺は治療も空手の組手もやってるから分かるけど、相手をよく知ることだよ。患者さんなんか特に最初なんか警戒意識もあるから力が入っちゃうものだけど、話に熱中させておいて、サッと矯正しちゃうなんてこともやるからな。組手に似ているよ。組手も施術もある意味共通してるんだよ。プロレスラー藤原組長とアントニオ猪木は格闘技はSEXにも通じると言ってたな。あ、それは話が脱線したか。