総合格闘技クラス

三瓶さんはとにかくいろんな技でどんどん仕掛けてくる。俺はプロレスラーじゃないけど受けてみたい。そこから切り返すことが出来て本当の強さじゃないか。でも、三瓶さんに仕掛けられるとやられてしまう。年齢的にありえないだろうなんて考えようものならそんなものは関係ない。昨日は胴回し回転蹴りまで出してきたからな。組討ちでは俺にサルが気にしがみつくような形で何かを仕掛けてきたくらいだ。これは何とか切り返すことが出来たが。三瓶さんの要望で組討ちも胴着を着てやってみることになった。プロレスラーの藤原組長に習った技術もこうなると通用するとは思えないが。どんどんおもしろくなってくる。三瓶さんは普段言葉数は少ないが道場の盛り上げ役だ。三瓶さんと渡辺さんは打撃は徒手格闘技ルールでやっている。徒手格闘技が格闘技を愛する社会人にとっても出来るスタイルだと思ったからだ。総合格闘技からいろんなことが試せる道場になってきたな。純和会の総合格闘技はあくまで空手が基本だが、そこから新たな挑戦ができる道場。他の総合格闘技道場でもそこまでは出来ないだろう。俺もやらないとか批判しちゃうのは簡単だが、プロレスラーは相手の土俵を受け入れるスタイルを取る。それを見習っていくよ。現代の体力がないものでも技術で補うことが出来ないフルコンタクトルールなど受け入れられないものもあるが。器量、それが武道になきゃいけないものだ。