どの空手も同じ

どの空手も同じというのは、特別な空手なんかないってことだよ。考え方の違いとかそういうことを言ったら、空手は一人一派というくらいだからな。うちだってリアルさを追求する団体だとは言うけど、競技空手でも伝統派でもそれに命を懸けてりゃ、それはすごいもんだよ。極真空手が昔、漫画の影響で特別視されてたんだよね。今でも極真が特別だと思い込んでる人がいるけどね。尤も素人さんだろうけどさ。でも昔から極真にも負けないような強い道場はあったよ。無門会だってその一つだ。今は強さを求める時代じゃないからね。その点取り残されちゃった部分があるが。今のある道場は「安い価格で極真空手が学べる」なんてチラシを出してるけど、うちの父兄は「その手のチラシは知ってたけど、気にもしなかったよ」って言ってたよ。気にする人だとすれば、ブランド好きかそんなもので、真剣に空手を学ぶ気があるとは思えないよな。自慢のネタ用とかか。今の時代じゃぁ極真のすごさは出せないぞ。流行もしない。安い価格でというのはその道場の人もよくよく考えて出すべきだったんじゃねぇかなぁ。素人だって受けもしない内容だよ。「自分は特別だぞ」なんていっても一部を除けば「はいはい」で流しちゃうんだからさ。ただ、人数を増やせばいいと思ってる証拠にもなるんだぞ。大組織にしようと思えばそうするのがいいけど、俺には関係ないな。組織化なんてある程度でいい。いざという時道場生のために融通がきけばいいんだ。それが道場生に喜ばれる。大組織なんて小回り効かないもん。どんどん中身がなくなるよ。中身をよく調べてから入門するんだよ。真剣な人はさ。かえってなめられちゃうんだ。へんてこなチラシはやめるべきだね。