空手とは真剣な遊び

今の平和な世の中、戦国時代じゃねぇンだからさ。闘うために空手をやっているなんて言う人は、少なくともこの日本にはいないだろう。内戦が続くような国だとまた違うと言う話を聞いたことがある。敵同士でも同じ道場で練習するときは親しい間柄で空手の稽古をするというからね。あくまで戦争は国からの命令であって、道場ではそんなこと関係ないと言う。俺が若いころ日本空手道無門会でそれを目撃した人に聞いた。それはさておき、日本では仕事のストレス、はたまた今では学校がストレスをためる場になってる。この息抜きとして道場はあると思ってるよ。ただし、遊びと言ってもルールああるし、真剣にやらねば怪我をすることもある。それだけのことだ。確かに少年部の集中力を見ると、遊びと言っては失礼だと言う父兄もいるだろう。だが、その遊びからたくさんのことを学べるものだ。それが空手。若いころ、俺も遊びだなんて言われたら怒ったけどな。現実、そんなもんでしかない。でもね、日本のどこかのおバカな先生は公的な場だとか、組織がどうのとか抜かす人がいるけど、道場生にとっては迷惑な話だよ。俺も清心流をやめるときはそんな葛藤があった。「道場生に迷惑がかかるからやめるわけにはいかない。けど、この団体にいつまでもいてはまずい」とかさ。純和会を立ち上げたときは当然自腹だからな。1~2名を除いてみんなついてきてくれたけどさ。道場はそんな駆け込み寺でありたい。遊び心失くして仕事がちゃんと務まるか?24時間仕事の事だけを考えているのはかっこいいようで、ただのストレスだし、気難しい人間になってしまう。厳しさを否定はしないよ。必要な時は注意もするし、怒りもするよ。軍隊教育はよくない。義務感で空手をやるようになってしまう。でも、最近の若者には軍隊教育も必要な気もするが…。