少年部育成クラスに願う事

いくらいい技術を教えても、それを使いこなせる子が育っても、大会に行くと通用しないことがある。勝つためならせこい手を使って勝とうとする子なんかうちにはいないからさ。そういう子と対戦するとどうしても困惑してしまう。もちろん困惑した方が負けなんだからそれはいい。その辺は道場では教えることが出来ないからなぁ。でも、せこい手なんて使うのは構わないけど、結局は痛い目に合うんだよね。そういうテクニック?ばかりで精神面は鍛えられてないからね。だから対処法としては気迫満点でケンカ殺法で行けば負けはしないよ。そういう子には。そうなると案外もろい。尤もケンカ殺法なんて使う子あまりいねぇなぁ。最近の子だからおっとりしてると言うか、いわゆる草食系だからなぁ、やっぱり負けて経験を積んでいくしかないんだよなぁ。喧嘩ばかりやっていた子も頑張ってはいるよ。まだまだ大会経験もないから技量はまだそんなに高くない。そういう子だったら多分ガンガン攻めていくんだろうが…。俺の長女の純帆は人がやってることなんて気にしないからね。流されずに自分の組手をこなすことはできる。でも、大会に出たいとは思ってないようだ。天は二物を与えずというやつだな。社会の縮図というものだ。どこにでもいるせこい奴。でも、こういうやつには負けてほしくないね。俺は願ってもやまない。先生がせこいと生徒もせこいのが集まる。先生がまっすぐだと生徒もまっすぐな子が集まる。純和会からはただ、勝ちさえすればいいなんて生徒を育てようとは思わないが、せこい奴には天罰は必ず落ちる。汗と涙の結晶ですよ。空手練習の成果っていうのは。

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