合気道がインチキ?

海外の方では合気道についてそう言ってしまう人が多いみたいね。合気道は考え方が相手との和合だから。相手に合わせちゃうから相手もついつい力が抜けてしまう。海外では格闘技としての考えが当たり前になっちゃうからかもしれないね。合気道は格闘技としては考えられない。日本では一部で合気道の組手をやっているところはあるが、結局相撲のような取っ組み合いになっちゃう。相手と戦わないことが前提だから。なかなか海外ではわからない人もいるんだろうね。日本でも若い人で格闘技をやってる人にはわかりにくいかもしれない。俺も合気道の素晴らしさが分かってきたのは40過ぎてからだ。俺は居合をやっていて、合気道の意味が分かってきた。今では俺の空手の組手にもその要素が入ってきてる。関節を取って投げたりすることではない。相手と波長を合わせちゃうから打ち合いにもならないんだよ。いや、打ち合いの中にも相手と和合しちゃって、組手をこなす人が極真空手にもいるね。大石代悟師範がいい例だ。妖刀村正と言われるすごい蹴りを出す人だが、俺はこの方については蹴りそのものより、相手と和合するような組手に注目している。俺がやっている居合も技で体現することはないが、考えは合気道と同じだ。俺は空手と併用していたおかげでいい空手ができたと思っている。世の中のペテン師は相手の話にうまく合わせるのがうまいからね。相手方はついついその人を認めちゃう。つまりは油断しやすい。武道の技は結局、そういういやらしい考えも持っているわけだね。俺はバカ正直だから口はダメだな。おかげで若い人の手っ取り早い考えそのものにダメと言って、相手を怒らせちゃうんだけどさ。でも、ペテン師とは違って、相手との協調性を図ることを目的としているんだ。技にも嘘は方便と言える所以があるんだよ。