臨の誕生日の後には…

娘二人が2階で寝ている間、裕子と話し合ったことがある。昨日の臨の誕生日に墓参りに行ってきたんだけど、それがきっかけなのか気づかされることがあった。俺のお袋側のお墓が荒れてるんだよ。それが日に日に。これじゃぁ俺の爺さんが喜ぶわけもない。こちら側の先祖供養も含めて、やらなきゃならないことがあったね。こういう事って普通は親が教えなきゃいけない事なんだけどさ、俺の親は全然ダメ。そうするとしわ寄せが俺に来ちゃう。そのままにすれば今度は俺の娘にまで影響が及ぶ。逆にちゃんとコツコツやってれば、気が付くことがある。気が付くというのは、供養されてるご先祖が教えてくれるらしい。こんな話はなかなか信じてくれはしないことだが、たまに通じる人がいるね。タクシーの乗務中に、ある年寄りがそんな話をしてて、その娘さんは全然相手にしない。俺は運転しながら、「あぁ、やっぱり知ってる人がいるんだなぁ。信じようとしないのは以前の俺も同じだったしな。」なんて思ったもんだ。

こういう事って特別なことではないんだよ。人としての道徳だよ。俺は霊感なんてねぇし、宗教なんて信じようとも思わない。新興宗教にはまってる人の気なんかわかりはしない。それで自分の親の葬式にも出ない人なんて人間とも思えないしね。俺は宮本武蔵の言うとおり神仏は尊ぶがそれに頼らずだ。依存はいけない。でも、ご先祖様はちゃんと見てると思うよ。俺の親父が酒に酔って大けがしたことがあるが、あれは亡くなった母親の怒りだと思う。人の忠告なんか聞きもしなかったもん。教祖様にでもなってみんなにあがめられてるやつを見るとぶん殴ってやりたいね。寂しいからなのか金がほしいのかわからないが、その集めたお金で世界の難民を救いなさい。自分の得になんかしちゃぁいけない。自分の家の先祖もまともに扱えない人に他人を幸せになんかできやしないよ。そんな意味では俺もまだまだ発展途上だが。努力はしていくよ。