人はいろいろ…

俺のことをいろいろ言う人がいるんだけどね。わかったような口をきく人が多いけど、接する前に言っちゃうからねぇ。接してても俺のことをわからない人がいるくらいなのにさ。昔、第15回福島県ボディビル選手権大会に出るときも、勝ち負けにこだわるあまりに筋肉増強剤を必ず使うぞとかさ。俺の治療室のことを「やればいいってもんじゃない」とか「やるべきことをやってないんじゃないか」とかいう同業者がいたらしいね。俺にはっきりと「先生は試合に勝つことだけで24時間生きてますもんね」なんて言う人もいた。いちいち弁解していたら日が暮れちゃうからさ。見る目がない人はこれは何ともしょうがない。世間知らねぇからだろうし、自分ではそうは思わないだろうからな。その人を理解しようとか思わないで、自分の既成観念で物事を見ちゃうんだろうね。こういう的外れの人に、正直説明をいちいちしてやろうかと考えていた時期があったが、ある時ハッと気が付いた。説明は無駄。俺を気にしてるんだろうけど、行動が半端な人だから、近づくに近づけないんだろうとね。こういうのに振り回されずに俺は生きていけばいいだけでさ。まぁ、なにかと目立つのかねぇ、俺は。