道場訓の一つに…

「勝つ考えは持つな 負けぬ考えは必要」という言葉がある。よく聞かれることだが、「勝つ考えと負けぬ考えは一緒だろう」ってね。引き分けはどうなのかな?って言いたい。勝ちを狙えば、隙が生じて負けることもある。勝ちを無理に狙わず、負けなければいいという考えでいればいいのだ。隙が生じないからだよ。こんなことを言うと、道場生に勝たせたいと思ってないとか言って、練習はどうせチンタラやってるんだろうなんて言うやつがいるんだよねぇ(笑)。そういうことを言う人に限って体験会なんて言うと逃げ回るんだけどな(笑)。空手を何年もやってきた人間がこういうことを言ってきたやつもいたねぇ。うちの道場にいたやつだけどさ。今は人に隠れるようにコソコソ空手を教えているよ。こういうやつの嫌がらせは以前はよく受けたね。

試合で要は勝てばいいとか言って、内容はからきし、逃げ回るような試合をやってはほしくないね。チンピラ考えは捨てて、空手に臨んでほしいねぇ。指導者がチンピラ考えで教えちゃう人がいるから(チンピラの考えを持った指導者を容認している師範も含む)、道場生もそういう指導者と反りが合わないと思ったら、他の道場へ行った方がいい。3年練習するより、3年かけて良い師を探せという言葉がある。うちはその点、コツコツとやるよ。だから新人が入門しても、勝てるようになるまでには時間がかかった。けど、その強さは間違いない。