空手は喧嘩に使えるか?

俺の経験だけど、ケンカはしたよ。若いころはずいぶんとね。高校時代は少なかったけど、大学時代は1対3とか、はたまた1対7も経験した。複数相手を見ても、負ける気は全然なかったね。確かに負けたことはなかった。けどね、空手の技がつかえるかって言ったら、その当時は使えなかったね。若い荒々しい未熟な技でしょう。そんな冷静さはなかったよ。今なら使えると思う。それにしても20~30年稽古を積んで可能なことだ。じゃぁ今、使う必要があるかって言ったら、ないでしょ。いまなら覚悟っていうのが備わってるから、相手にも伝わって、相手がかかってくることなんてない。一睨みきかせりゃぁ充分だもん。護身術として空手をやるのはいいが、一番はそういう危ない所へはいかないことだ。年配の人間は俺にケンカを吹っかけてくるかも。でも、あっちが声を荒げても、全然動じることはないからね。むしろ、相手がかわいそうになってくる。気持に余裕がないから売ってくるんでしょう。結論を出せば、空手がケンカに使えるようになる頃には喧嘩にはならなくなってるということだ。

ケンカはいいことではないが、どうしても避けられないときには必要なのは皆いっしょ。最近の若者は爽やかで気持ちがいい子は多いが、こういう気迫が今一つ足りないような気がするね。純和会熊田道場の小学生の女の子の組手を見てると、元気があって面白いよ。写真は俺の次女。

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